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【久米信行新刊】Q3-6:叱られると凹む

投稿日時:2009/03/01(日) 00:05rss

10万部突破!『すぐやる!技術』の著者であり、当「経営者会報ブログ」のプロデューサーでもある久米信行さんの次回作ご執筆原稿をリアルタイムで公開させていただいております!
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Q3-6:叱られると凹む
A3-6:叱られるのはありがたい。いつかご恩返しを。


 「いつも叱られてばかりでつらい」
 「どうせ自分なんかだめなんだ」


 私にも、なぜこんなに叱られなければならないのだろうと凹む時期がありました。そんな辛い職場や、厳しい上司にあたってしまったことを嘆いたこともありました。

 しかし、今は違います。叱ってくれることは大切な愛情表現の1つであり、とてもありがたいことだったのです。私のことを思えばこそ、あえて憎まれ役になってでも叱ってくれたのです。そんな義と勇気に富んだ先輩に恵まれたことに心から感謝をしています。

 年を重ねて、役職にもつくと、少しずつ叱ってくれる人がいなくなるのは、辛くて悲しいことなのです。

 ましてや、最近は真剣に叱ってくれる大人が減りつつあります。

 私が育った昔の下町では、たとえ見知らぬ子供であれ、あいさつをしなければ怒られ、銭湯ではしゃぎすぎては叱られました。同じ街に住む人は、みんなコミュニティの一員であり、そこにいる子供たちをみんなで躾けることが当たり前の義務であり、未来のため全体のためだと信じられていたからでしょう。

 昨今は、例えば、電車の中で無礼を働く人に注意すると逆ギレをされて危ないと「見て見ぬ振りをする人」が増えています。また学校でも職場でも、叱り方を間違えると、自宅に引きこもったり、パワハラや人権問題だと訴えられたりしそうです。その後輩のため、さらには未来の世の中のためにと強い覚悟と意志を持ち、半ば自分を捨てなければ叱るに叱れません。

 だからこそ、叱ってくれた時、叱ってくれた方には、感謝の気持ちで真剣に接しなくてはなりません。叱られる側の覚悟も大切なのです。

1.叱られた理由と、あるべき姿を理解して記録する

 叱られた時は、気分が高ぶったり凹んだりして、肝心の叱られた理由を冷静に考えられなくなっています。そこで、まずは心を鎮めて、叱られた理由とあるべき姿を聞き出して理解します。その上で、しっかり言葉や図表に書き留めて、心に刻むことが大切です。例えば「こんなことも知らんのか」と叱られたら「時事問題に詳しくない」ことが問題点で、「経営者並みに詳しくなる」ことがゴールなのです。

2.叱られなくなるためのTO DO LISTを用意する


 問題点とあるべき姿がわかったら、それを解決するためのTO DO LISTを作ります。「経営者なみに時事問題に詳しくなる」のがゴールなら、TO DO LISTは、「NHK BSの海外ニュースを毎日見る」「ビジネス書のベストセラーを毎週1冊読む」などになるでしょう。これを、手帳やスケジューラーに書き込んだり、ベッドやトイレに貼り出したりすることも大切です。

3.TO DO項目を自動化した習慣になるまで繰り返す

 TO DO LISTに書いたことは、しっかり繰り返して、毎週末に自分でチェックすることが大切です。その成果を、毎日ブログに書いても良いでしょう。とにかく、毎日繰り返し試みることで自然に体に覚え込ませることが大切です。意識しなくとも続けられるように習慣化すれば、同じ間違いで叱られることも減るでしょう。

4.続けられるようになったら叱ってくれた人に報告する

 まずは3ヶ月続いたら、叱ってくれた上司や先生に、報告してみましょう。「先日はお叱りいただいてありがとうございました。それ以来、毎日○○を自分に課して続けています。まだ成果は出ていませんが、これからも続けます。」こんな報告を受けたら叱った人も驚き、うれしくなるでしょう。まさに「叱り手冥利」について、ますますアドバイスをしてくださるようになるはずです。

5.習慣化できてから、自分流に取捨選択、改良する

 そして1年、3年と地道に努力を重ねて行けば、きっと効果があらわれて、叱ってくれた人も成長を認めてくれるはずです。その効果を見極めてから、自分らしいスタイルに改良すれば、まさに血肉になるでしょう。その頃は、新たに「叱られてわかった課題」もあるでしょうから、次のチャレンジを繰り返していきます。

6.いつか、部下や教え子たちに対しても叱れるようにする

 こうして、叱られたことを成長に結びつける体験を繰り返すうちに、そのありがたみも身にしみてきます。そして、いつかは自分が逆に叱る立場になって、部下や後輩に、そのご恩を返さなければならないことを知るでしょう。そして、後輩を叱った時の凹んだり怒ったりした表情を見れば、ますます師のありがたみを実感するでしょう。

7.最後は、誰に対しても叱るべき時に叱れるようになる


 部下や後輩を叱ったり励ましたりして成長させるお手伝いができるようになったら、最後のステップです。直接は深い関係のない、街で出会った人や、ふと隣に居合わせた人であっても、叱るべき時には叱れるように、ほめるべき時はほめられるようになりましょう。おせっかいの変人だと思われようがかまいません。そんな大人が一人でも増えていくことで、未来の大人が育っていくのです。


【バックナンバー】
 ◆今春出版予定! 久米信行さん著書第二弾を当ブログで連載開始!!
 ◎Q1-1:自分の好みを出すのが恥ずかしい
 ◎Q1-2:自分が思っているよりも周りからの評価が低い
 ◎Q1-3:失敗して笑われるのが嫌だ
 ◎Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
 ◎Q1-5:「柄にもない」と言われそうでイヤだ
 ◎Q2-1:「空気」を気にしすぎてしまう
 ◎Q2-2:保守的な人に足を引っ張られる
 ◎Q2-3:アピールの仕方がわからない
 ◎Q2-4:実績をアピールするのが嫌味に感じる
 ◎Q2-5:「調子に乗っている」と思われたくない
 ◎Q2-6:評価軸がわからない
 ◎Q3-1:自分に興味を持ってくれる気がしない
 ◎Q3-2:自分より優秀な人とどう付き合えばよいかわからない
 ◎Q3-3:自分が認めた人にだけ認められたい
 ◎Q3-4:うまくメールや手紙が書けない
 ◎Q3-5:相手の気持ちを動かせない


久米 信行 網縁作務処
国産オリジナルTシャツ@久米繊維
グリーン電力×オーガニックコットン×アート@T-galaxy.com
ブログ起業論講師@明治大学商学部  

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