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【久米信行新刊】Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
10万部突破!『すぐやる!技術』の著者であり、当「経営者会報ブログ」のプロデューサーでもある久米信行さんの次回作ご執筆原稿をリアルタイムで公開させていただいております!
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Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
A1-4:一言にまとめよう!よく聴いて、ブログで補おう!
「あなたの言いたい事を一言で言うと?」
「なぜ?」
大学で師事したゼミの恩師 平野絢子先生は、いつも、この2つの質問だけで学生たちを問い詰めていました。暗記するだけの試験勉強や、参考文献丸写しのレポートに慣れて、自分の頭で考えることをしなかった私は、答えられずに絶句するのが常でした。
この2つの質問に簡潔な一言で答えられれば、そして答えが借り物ではなく自分自身で考えた内容であれば、たとえ幼い回答でも先生は褒めてくださいました。そんな2年間の脳トレーニングを経て、私は自分の言いたい事を伝えるための「シンプルな成功法則」に気づきました。
1)まず最初に、言いたい事を一言で言い切る
多くの人は、言いたい事を伝えるためには、背景や前提などを長々と説明する必要があると考えています。しかし、その涙ぐましい努力はむしろ「逆効果」となる場合も多いのです。悲しいかな「言いたい事をわかりづらく」しているかもしれません。
ですから、口下手な人でも心配する必要はありません。多くの言葉を使って長い文章を連ねても、ストーリーの組み立てや文章表現に工夫しても、言いたい事が伝わるとは限らないからです。それよりも、いかに「簡潔な一文」で結論だけを言うかに頭を使えば良いのです。
慣れないうちは「私は賛成(反対)です」とか「私は好き(嫌い)です」などと単刀直入に意志を伝えるだけでも構いません。実のところ、自分の立場を「冒頭で堂々と言う人」は意外に少ないものです。だからこそ相手の印象にしっかり残ります。
2)理由は結論の後で、なるべく簡潔に伝える
一言で結論を言ったら、あとはその理由を一文で添えるだけで構いません。その理由も簡潔な文章であればあるほど良いでしょう。
例えば、「私は賛成です。当社の○○に関する強みが生かせるからです。」と言うだけで、結論と理由を合わせても「ごく短い時間」で伝えることができます。
自信がない人や要領を得ない人ほど、長い文章を継ぎ足したくなるものです。しかし、最短の文章で伝える人こそ「頭がいい」と考えるリーダーが多いと心得ましょう。
また、理由が複数ある場合には、例えば「その理由は3つあります」と冒頭で伝えましょう。その上で、「まず第1の理由は...」と箇条書きのように一文ずつ挙げるのです。そうすれば、相手は「耳で聞くだけ」でも「目で見るか」のように理解できるはずです。そして「頭がいい」という印象を短時間で持っていただけるようになるでしょう。
3)聴き上手になって、ここぞという時に質問と反復
口下手な人ほど、話す事に意識を集中し過ぎて、聴く事がおろそかになりがちです。
しかしながら、自分の言いたい事を伝えたければ、まずは相手の話をよく聴くことが大切なのです。多くの人は、自分の話を真剣に聴いてくれる相手にしか、心を開いてくれないからです。
ですから、短く自分の意志を伝えたら、その後は、自分の発言をいったん忘れて、その感想に真剣に耳を傾けましょう。そうすれば、話し相手が、自分に関心があるか、どんな印象を抱いたかもわかるはずです。
相手の話に耳を傾ければ、自然に興味がわいてきて質問したいことも浮かんでくるはずです。その質問を短く投げかければ、さらに真摯なメッセージが返ってきて、コミュニケーションが深まっていきます。もちろん、相手が自分に一番伝えたいメッセージについては、深くうなづいて反復いたしましょう。
そうすれば深く共感してくれたお返しとして、みなさんが伝えたいメッセージにも、きっと耳を傾けてくださるはずです。
4)うまく言えなかったこと、言い足りなかったことはネットで補足
とはいえ、面談時間には限りがあります。
聴き上手になれば、相手の話がますます盛り上がりますので、逆に言い足りなかったことも増えるはずです。あえてその場で口を挟んで、自分の意見や経験を長々と展開すれば、逆に相手の気分を害することにもなるでしょう。
そんな時は、お礼メールかお礼状をお出しする中で、しっかり補えば良いのです。口下手でアガリ症の人にも、この方法はおすすめです。
「先日は、楽しくて有意義なお話をありがとうございました。実は私も○○について深い関心があり、ブログでもご紹介しております。よろしければご笑覧ください。」
こうして「写真入りのブログ」で自分のことを知っていただく方が、面と向かって話し言葉だけで伝えるよりも、はるかに楽で効果的なのです。
***
よく聴いてみれば、テレビやラジオに登場する有識者も含めて、熱弁を振るっているのに「賛成」か「反対」かが不明瞭な人も多いことに気づくはずです。本人は雄弁だと自信があっても、実は、わがままで優柔不断な「時間どろぼう」なのかもしれません。
ですから「言いたいことを伝えるのが苦手」だと思っている人は幸せです。ネットも活用した「省言葉×省気遣い×省エネルギーのコミュニケーション」を身につければ、労せずして相手と仲良くなって自分らしさも伝えられるからです。
今こそ、なるべく短い言葉で伝えて、良く話を聴く事で、話し相手の満足度を最大限に高める「苦労ミニマム×効果マキシマムのコミュニケーション達人」を目指しましょう。
【バックナンバー】
◆今春出版予定! 久米信行さん著書第二弾を当ブログで連載開始!!
◎Q1-1:自分の好みを出すのが恥ずかしい
◎Q1-2:自分が思っているよりも周りからの評価が低い
◎Q1-3:失敗して笑われるのが嫌だ
◎Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
◎Q1-5:「柄にもない」と言われそうでイヤだ
◎Q2-1:「空気」を気にしすぎてしまう
◎Q2-2:保守的な人に足を引っ張られる
◎Q2-3:アピールの仕方がわからない
◎Q2-4:実績をアピールするのが嫌味に感じる
◎Q2-5:「調子に乗っている」と思われたくない
◎Q2-6:評価軸がわからない
◎Q3-1:自分に興味を持ってくれる気がしない
久米 信行 網縁作務処
国産オリジナルTシャツ@久米繊維
グリーン電力×オーガニックコットン×アート@T-galaxy.com
ブログ起業論講師@明治大学商学部
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Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
A1-4:一言にまとめよう!よく聴いて、ブログで補おう!
「あなたの言いたい事を一言で言うと?」
「なぜ?」
大学で師事したゼミの恩師 平野絢子先生は、いつも、この2つの質問だけで学生たちを問い詰めていました。暗記するだけの試験勉強や、参考文献丸写しのレポートに慣れて、自分の頭で考えることをしなかった私は、答えられずに絶句するのが常でした。
この2つの質問に簡潔な一言で答えられれば、そして答えが借り物ではなく自分自身で考えた内容であれば、たとえ幼い回答でも先生は褒めてくださいました。そんな2年間の脳トレーニングを経て、私は自分の言いたい事を伝えるための「シンプルな成功法則」に気づきました。
1)まず最初に、言いたい事を一言で言い切る
多くの人は、言いたい事を伝えるためには、背景や前提などを長々と説明する必要があると考えています。しかし、その涙ぐましい努力はむしろ「逆効果」となる場合も多いのです。悲しいかな「言いたい事をわかりづらく」しているかもしれません。
ですから、口下手な人でも心配する必要はありません。多くの言葉を使って長い文章を連ねても、ストーリーの組み立てや文章表現に工夫しても、言いたい事が伝わるとは限らないからです。それよりも、いかに「簡潔な一文」で結論だけを言うかに頭を使えば良いのです。
慣れないうちは「私は賛成(反対)です」とか「私は好き(嫌い)です」などと単刀直入に意志を伝えるだけでも構いません。実のところ、自分の立場を「冒頭で堂々と言う人」は意外に少ないものです。だからこそ相手の印象にしっかり残ります。
2)理由は結論の後で、なるべく簡潔に伝える
一言で結論を言ったら、あとはその理由を一文で添えるだけで構いません。その理由も簡潔な文章であればあるほど良いでしょう。
例えば、「私は賛成です。当社の○○に関する強みが生かせるからです。」と言うだけで、結論と理由を合わせても「ごく短い時間」で伝えることができます。
自信がない人や要領を得ない人ほど、長い文章を継ぎ足したくなるものです。しかし、最短の文章で伝える人こそ「頭がいい」と考えるリーダーが多いと心得ましょう。
また、理由が複数ある場合には、例えば「その理由は3つあります」と冒頭で伝えましょう。その上で、「まず第1の理由は...」と箇条書きのように一文ずつ挙げるのです。そうすれば、相手は「耳で聞くだけ」でも「目で見るか」のように理解できるはずです。そして「頭がいい」という印象を短時間で持っていただけるようになるでしょう。
3)聴き上手になって、ここぞという時に質問と反復
口下手な人ほど、話す事に意識を集中し過ぎて、聴く事がおろそかになりがちです。
しかしながら、自分の言いたい事を伝えたければ、まずは相手の話をよく聴くことが大切なのです。多くの人は、自分の話を真剣に聴いてくれる相手にしか、心を開いてくれないからです。
ですから、短く自分の意志を伝えたら、その後は、自分の発言をいったん忘れて、その感想に真剣に耳を傾けましょう。そうすれば、話し相手が、自分に関心があるか、どんな印象を抱いたかもわかるはずです。
相手の話に耳を傾ければ、自然に興味がわいてきて質問したいことも浮かんでくるはずです。その質問を短く投げかければ、さらに真摯なメッセージが返ってきて、コミュニケーションが深まっていきます。もちろん、相手が自分に一番伝えたいメッセージについては、深くうなづいて反復いたしましょう。
そうすれば深く共感してくれたお返しとして、みなさんが伝えたいメッセージにも、きっと耳を傾けてくださるはずです。
4)うまく言えなかったこと、言い足りなかったことはネットで補足
とはいえ、面談時間には限りがあります。
聴き上手になれば、相手の話がますます盛り上がりますので、逆に言い足りなかったことも増えるはずです。あえてその場で口を挟んで、自分の意見や経験を長々と展開すれば、逆に相手の気分を害することにもなるでしょう。
そんな時は、お礼メールかお礼状をお出しする中で、しっかり補えば良いのです。口下手でアガリ症の人にも、この方法はおすすめです。
「先日は、楽しくて有意義なお話をありがとうございました。実は私も○○について深い関心があり、ブログでもご紹介しております。よろしければご笑覧ください。」
こうして「写真入りのブログ」で自分のことを知っていただく方が、面と向かって話し言葉だけで伝えるよりも、はるかに楽で効果的なのです。
***
よく聴いてみれば、テレビやラジオに登場する有識者も含めて、熱弁を振るっているのに「賛成」か「反対」かが不明瞭な人も多いことに気づくはずです。本人は雄弁だと自信があっても、実は、わがままで優柔不断な「時間どろぼう」なのかもしれません。
ですから「言いたいことを伝えるのが苦手」だと思っている人は幸せです。ネットも活用した「省言葉×省気遣い×省エネルギーのコミュニケーション」を身につければ、労せずして相手と仲良くなって自分らしさも伝えられるからです。
今こそ、なるべく短い言葉で伝えて、良く話を聴く事で、話し相手の満足度を最大限に高める「苦労ミニマム×効果マキシマムのコミュニケーション達人」を目指しましょう。
【バックナンバー】
◆今春出版予定! 久米信行さん著書第二弾を当ブログで連載開始!!
◎Q1-1:自分の好みを出すのが恥ずかしい
◎Q1-2:自分が思っているよりも周りからの評価が低い
◎Q1-3:失敗して笑われるのが嫌だ
◎Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
◎Q1-5:「柄にもない」と言われそうでイヤだ
◎Q2-1:「空気」を気にしすぎてしまう
◎Q2-2:保守的な人に足を引っ張られる
◎Q2-3:アピールの仕方がわからない
◎Q2-4:実績をアピールするのが嫌味に感じる
◎Q2-5:「調子に乗っている」と思われたくない
◎Q2-6:評価軸がわからない
◎Q3-1:自分に興味を持ってくれる気がしない
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国産オリジナルTシャツ@久米繊維
グリーン電力×オーガニックコットン×アート@T-galaxy.com
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