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【久米信行新刊】Q4-2:すでにその道で圧倒的な存在がいる
10万部突破!『すぐやる!技術』の著者であり、当「経営者会報ブログ」のプロデューサーでもある久米信行さんの次回作ご執筆原稿をリアルタイムで公開させていただいております!
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Q4-2:すでにその道で圧倒的な存在がいる
A4-2:第一人者の力を借りつつ、棲み分けよう
「あの人にはとてもかなわない」「今さら自分がやっても仕方ない」
目指している道に圧倒的な強者に立ちはだかっていると、挑戦する前から「やる気を失ってしまう人」が多いかもしれません。しかし、先行する強力なライバルがいることは、悪いことばかりではありません。むしろ、見方を変えれば「ありがたいメリット」もたくさんあるのです。
例えば、まったく新しい商品やサービスで、これまでにない新しい市場をゼロから開拓する苦労に比べれば、どう考えても楽なはずです。第一人者が自らの力で未開の市場を切り拓いてくれたわけです。また、第一人者が偉大であればあるほど、あきらめるライバルが多くなって、競争も少なくなるはずです。これは、新規参入がしやすくなることを意味します。
つまり、棲み分けの仕方を工夫しながら、むしろ、第一人者の力を借りて「新境地を容易に開拓すること」もできるわけです。
1.第一人者に師匠になってもらうか、真似をさせてもらう
まず、第一人者に追いつき自分の底力を付ける最良の手段は、進んで弟子入りすることでしょう。例えば、同じ会社や関連企業に勤めている場合などは、直接、教わることができるはずです。師匠の一挙手一投足がきっと勉強になるでしょう。
もし、競合会社などに勤めていて弟子入りが難しい場合も、著書、講演、インタビュー、ネット配信などで、その「道」のエッセンスを学ぶことはできるはずです。真似ができるところから「真似ぶ=学ぶ」ことに挑戦しましょう。
2.第一人者が切り開いた市場の隙間=顧客の不満を発見する
業界のリーダーのシェアが圧倒的であればあるほど、大多数に向けた最大公約数のサービスになりがちです。即ち、市場が大きくなるにつれて隙間もできやすくなるのです。
ヴァージンレコードの創業者として知られるリチャード・ブランソン氏は、あえて、業界が成熟していて圧倒的なリーダーがいる航空業界に参入しました。そして、独創的なサービスを次々に展開して、これまでの航空会社に不満を持っていた顧客層にファンを増やしていきました。現に、数は限られますが、私のまわりにもヴァージンアトランティック航空の熱烈なファンがいるのです。
3.第一人者ができない限定こだわり商品やサービスを開発する
圧倒的なナンバー1企業に規模やシェアでは勝てなくとも、特別なお客様に愛されるオンリー1企業になることはできます。
例えば、オーディオ業界は市場が成熟して、技術革新や価格競争が激しい業界です。しかし、マニアの間では家電メーカーの巨人以上に尊敬されるアキュフェーズという中小国産メーカーがあります。高級アンプにこだわり特化した同社の製品は、今や海外の超高級ブランドと互角以上に評価されているのです。
4.クチコミ・ネットコミで自然に伝えられていく神話を作る
ナンバー1企業を超える情熱で、神話になるほどの美学や哲学に基づいて経営をすると、クチコミネットコミが広がっていきます。
例えば、マイクロソフトはパーソナルコンピューターの基本ソフトとして圧倒的なシェアを誇っていますが、依然としてアップルコンピュータのファンは元気です。アップルの特長は、創業経営者スティーブ・ジョブス氏の美学に共感したファンが、時には社員以上に愛情をこめて、その魅力を知人や友人に語っていくことなのです。
5.「守破離」の精神で独自の道を究めて、いつか第一人者を超える
第一人者の美点を素直に学びながらも=「守」、第一人者ではできない新展開を始めて=「破」、ファンと一緒に独自の美学を徹底的に究めていく=「離」。こうした「守破離」の精神で道を歩むことが、リーダーに追いつき追い越すために大切です。
もちろん、一朝一夕で実現できることではありません。10年、20年、さらには生涯をかけて取り組むべき「道」でしょう。しかし、第一人者の背中を追いかけることで、ゼロから始めるよりも、はるかに容易にスタートを切ることができます。そして、第一人者ができないことに自分の新しい道を定めることもできるのです。
ですから、圧倒的な存在がいるようなテーマであっても、自らのチャンスを見いだせる可能性はあるのです。誰もが躊躇していても「すぐやる」×「つづける」ことで、先行する第一人者に近づいていけるのです。
【バックナンバー】
◆今春出版予定! 久米信行さん著書第二弾を当ブログで連載開始!!
◎Q1-1:自分の好みを出すのが恥ずかしい
◎Q1-2:自分が思っているよりも周りからの評価が低い
◎Q1-3:失敗して笑われるのが嫌だ
◎Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
◎Q1-5:「柄にもない」と言われそうでイヤだ
◎Q2-1:「空気」を気にしすぎてしまう
◎Q2-2:保守的な人に足を引っ張られる
◎Q2-3:アピールの仕方がわからない
◎Q2-4:実績をアピールするのが嫌味に感じる
◎Q2-5:「調子に乗っている」と思われたくない
◎Q2-6:評価軸がわからない
◎Q3-1:自分に興味を持ってくれる気がしない
◎Q3-2:自分より優秀な人とどう付き合えばよいかわからない
◎Q3-3:自分が認めた人にだけ認められたい
◎Q3-4:うまくメールや手紙が書けない
◎Q3-5:相手の気持ちを動かせない
◎Q3-6:叱られると凹む
◎Q4-1:否定されるのが怖い
久米 信行 網縁作務処
国産オリジナルTシャツ@久米繊維
グリーン電力×オーガニックコットン×アート@T-galaxy.com
ブログ起業論講師@明治大学商学部
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Q4-2:すでにその道で圧倒的な存在がいる
A4-2:第一人者の力を借りつつ、棲み分けよう
「あの人にはとてもかなわない」「今さら自分がやっても仕方ない」
目指している道に圧倒的な強者に立ちはだかっていると、挑戦する前から「やる気を失ってしまう人」が多いかもしれません。しかし、先行する強力なライバルがいることは、悪いことばかりではありません。むしろ、見方を変えれば「ありがたいメリット」もたくさんあるのです。
例えば、まったく新しい商品やサービスで、これまでにない新しい市場をゼロから開拓する苦労に比べれば、どう考えても楽なはずです。第一人者が自らの力で未開の市場を切り拓いてくれたわけです。また、第一人者が偉大であればあるほど、あきらめるライバルが多くなって、競争も少なくなるはずです。これは、新規参入がしやすくなることを意味します。
つまり、棲み分けの仕方を工夫しながら、むしろ、第一人者の力を借りて「新境地を容易に開拓すること」もできるわけです。
1.第一人者に師匠になってもらうか、真似をさせてもらう
まず、第一人者に追いつき自分の底力を付ける最良の手段は、進んで弟子入りすることでしょう。例えば、同じ会社や関連企業に勤めている場合などは、直接、教わることができるはずです。師匠の一挙手一投足がきっと勉強になるでしょう。
もし、競合会社などに勤めていて弟子入りが難しい場合も、著書、講演、インタビュー、ネット配信などで、その「道」のエッセンスを学ぶことはできるはずです。真似ができるところから「真似ぶ=学ぶ」ことに挑戦しましょう。
2.第一人者が切り開いた市場の隙間=顧客の不満を発見する
業界のリーダーのシェアが圧倒的であればあるほど、大多数に向けた最大公約数のサービスになりがちです。即ち、市場が大きくなるにつれて隙間もできやすくなるのです。
ヴァージンレコードの創業者として知られるリチャード・ブランソン氏は、あえて、業界が成熟していて圧倒的なリーダーがいる航空業界に参入しました。そして、独創的なサービスを次々に展開して、これまでの航空会社に不満を持っていた顧客層にファンを増やしていきました。現に、数は限られますが、私のまわりにもヴァージンアトランティック航空の熱烈なファンがいるのです。
3.第一人者ができない限定こだわり商品やサービスを開発する
圧倒的なナンバー1企業に規模やシェアでは勝てなくとも、特別なお客様に愛されるオンリー1企業になることはできます。
例えば、オーディオ業界は市場が成熟して、技術革新や価格競争が激しい業界です。しかし、マニアの間では家電メーカーの巨人以上に尊敬されるアキュフェーズという中小国産メーカーがあります。高級アンプにこだわり特化した同社の製品は、今や海外の超高級ブランドと互角以上に評価されているのです。
4.クチコミ・ネットコミで自然に伝えられていく神話を作る
ナンバー1企業を超える情熱で、神話になるほどの美学や哲学に基づいて経営をすると、クチコミネットコミが広がっていきます。
例えば、マイクロソフトはパーソナルコンピューターの基本ソフトとして圧倒的なシェアを誇っていますが、依然としてアップルコンピュータのファンは元気です。アップルの特長は、創業経営者スティーブ・ジョブス氏の美学に共感したファンが、時には社員以上に愛情をこめて、その魅力を知人や友人に語っていくことなのです。
5.「守破離」の精神で独自の道を究めて、いつか第一人者を超える
第一人者の美点を素直に学びながらも=「守」、第一人者ではできない新展開を始めて=「破」、ファンと一緒に独自の美学を徹底的に究めていく=「離」。こうした「守破離」の精神で道を歩むことが、リーダーに追いつき追い越すために大切です。
もちろん、一朝一夕で実現できることではありません。10年、20年、さらには生涯をかけて取り組むべき「道」でしょう。しかし、第一人者の背中を追いかけることで、ゼロから始めるよりも、はるかに容易にスタートを切ることができます。そして、第一人者ができないことに自分の新しい道を定めることもできるのです。
ですから、圧倒的な存在がいるようなテーマであっても、自らのチャンスを見いだせる可能性はあるのです。誰もが躊躇していても「すぐやる」×「つづける」ことで、先行する第一人者に近づいていけるのです。
【バックナンバー】
◆今春出版予定! 久米信行さん著書第二弾を当ブログで連載開始!!
◎Q1-1:自分の好みを出すのが恥ずかしい
◎Q1-2:自分が思っているよりも周りからの評価が低い
◎Q1-3:失敗して笑われるのが嫌だ
◎Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
◎Q1-5:「柄にもない」と言われそうでイヤだ
◎Q2-1:「空気」を気にしすぎてしまう
◎Q2-2:保守的な人に足を引っ張られる
◎Q2-3:アピールの仕方がわからない
◎Q2-4:実績をアピールするのが嫌味に感じる
◎Q2-5:「調子に乗っている」と思われたくない
◎Q2-6:評価軸がわからない
◎Q3-1:自分に興味を持ってくれる気がしない
◎Q3-2:自分より優秀な人とどう付き合えばよいかわからない
◎Q3-3:自分が認めた人にだけ認められたい
◎Q3-4:うまくメールや手紙が書けない
◎Q3-5:相手の気持ちを動かせない
◎Q3-6:叱られると凹む
◎Q4-1:否定されるのが怖い
久米 信行 網縁作務処
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- 井寄奈美さん『小さな会社の「トクする」人の雇い方・給料の払い方』発売! [06/12]
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- 【久米信行新刊】まえがき [03/21]
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