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【久米信行新刊】Q3-5:相手の気持ちを動かせない
10万部突破!『すぐやる!技術』の著者であり、当「経営者会報ブログ」のプロデューサーでもある久米信行さんの次回作ご執筆原稿をリアルタイムで公開させていただいております!
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Q3-5:相手の気持ちを動かせない
A3-5:自分から素直に動く。額と脳に汗をかく
「何を話しても良い反応がない」
「自分の力では感動させられない」
知識も経験も豊富な目上の方々に感動してもらうのは、たしかに大変なことです。言葉だけのお世辞や小手先の技術などは、すぐ見破られてしまうからです。
しかし、よく考えてみますと、あの手この手で「人生の先輩の気持ちを動かそう」とすること自体が「思い上がったこと」なのかもしれません。動くべきは「相手」ではなく「自分」であり、「心」を動かす前に「体」を動かすことが求められているのです。
「素直になりなはれ」
パナソニックの創業者 松下幸之助翁は、社員や松下政経塾の教え子たちに、そう繰り返したそうです。言い換えれば「上司に言われたことをすぐに実践する人」がいかに少ないかということでしょう。私も明治大学で教えて驚いたのは、言われた通りに「すぐやる」人が少ないことでした。
また松下翁は「大忍」と書いた色紙を掲げて、成功のコツは成功するまで失敗を重ねることだと教えたとも聞きます。何回か失敗するだけで諦めてしまう人が、それだけ多いということでしょう。
教えを受けても、ちゃんと理解する人は10人に1人かもしれません。それを実際に試してみる人は、理解した10人の中のまた1人でしょう。そして、試した後も成功するまで続ける人は、さらに10人に1人ということもありえます。教えを受けても、最後までゴールできる人は1000人に1人という低い確率になってしまいます。
例えば、私のブログ起業論の意義を理解して、当初受講してくれる人は全学部を合わせても数十名しかいません。そして、ブログや発表を1年間続けて私の希望通りにゴールしてくれる生徒は数名といったところなのです。たった1年弱ガマンして続けるだけで、本人も驚くほど「見違える」のに残念でなりません。
だとすれば、指導的な立場にあるリーダーたちが「どんな若者のどんな行動に心を動かされるか」は明らかでしょう。
1.言われたことは素直にやってみる
目上の人から「やってみた方がいい」と進言されたら、自分の頭で考える前に「素直」に行動に移しましょう。さらに、面談中のさりげない発言や、著書などの記述の中で、これは「自分に役立つアドバイス」だと感じた一言は、ぜひ書き留めて、すぐにチャレンジしてみましょう。
2.やりだしたら成果が出るまで続ける
行動に移した途端、すぐにうまくいくことなどほとんどありません。期待されていればいるほど、難しい課題を出されるはずなのです。だからこそ、3日3ヶ月3年の壁を乗り越える心意気で、じっとガマンしながら「額に汗して」続けていくこととが大切です。
3.報連相をしながらも独自の知恵を忘れずに
うまくできてもできなくても、こまめに途中経過を報告することが大切です。その時、安易に泣き言をこぼしたり、助言を求めてはいけません。あくまでも、自分の頭で「なぜうまく進まないのか」考えぬくことが重要です。「脳に汗をかくこと」が求められているからです。
4.成果が出たら多くの人ができるよう伝える
成果が上がったからといって、自分の手柄として自慢しているひまはありません。今度は、自分以外の多くの仲間も成果を得られるように、もういちど額と脳に汗して知恵を共有する必要があるからです。誰もができるようにわかりやすく伝えて、感謝される喜びを味わいましょう。
5.また新しいことに挑戦してみる
1つの難題をクリアできたら、休まず「次のチャレンジ」を始めましょう。この時に、リーダーや心の師に、決意表明と報連相をすれば、きっと「心を動かしてくれる」に違いありません。自分の小さな助言を生かして、努力と工夫を重ねて見事に形にしたからです。それだけでなく、多くの人とノウハウと感動をも分かち合ったのです。そんな粘り強い行動派の若者たちに拍手を贈らないリーダーはいないのです。
【バックナンバー】
◆今春出版予定! 久米信行さん著書第二弾を当ブログで連載開始!!
◎Q1-1:自分の好みを出すのが恥ずかしい
◎Q1-2:自分が思っているよりも周りからの評価が低い
◎Q1-3:失敗して笑われるのが嫌だ
◎Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
◎Q1-5:「柄にもない」と言われそうでイヤだ
◎Q2-1:「空気」を気にしすぎてしまう
◎Q2-2:保守的な人に足を引っ張られる
◎Q2-3:アピールの仕方がわからない
◎Q2-4:実績をアピールするのが嫌味に感じる
◎Q2-5:「調子に乗っている」と思われたくない
◎Q2-6:評価軸がわからない
◎Q3-1:自分に興味を持ってくれる気がしない
◎Q3-2:自分より優秀な人とどう付き合えばよいかわからない
◎Q3-3:自分が認めた人にだけ認められたい
◎Q3-4:うまくメールや手紙が書けない
久米 信行 網縁作務処
国産オリジナルTシャツ@久米繊維
グリーン電力×オーガニックコットン×アート@T-galaxy.com
ブログ起業論講師@明治大学商学部
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Q3-5:相手の気持ちを動かせない
A3-5:自分から素直に動く。額と脳に汗をかく
「何を話しても良い反応がない」
「自分の力では感動させられない」
知識も経験も豊富な目上の方々に感動してもらうのは、たしかに大変なことです。言葉だけのお世辞や小手先の技術などは、すぐ見破られてしまうからです。
しかし、よく考えてみますと、あの手この手で「人生の先輩の気持ちを動かそう」とすること自体が「思い上がったこと」なのかもしれません。動くべきは「相手」ではなく「自分」であり、「心」を動かす前に「体」を動かすことが求められているのです。
「素直になりなはれ」
パナソニックの創業者 松下幸之助翁は、社員や松下政経塾の教え子たちに、そう繰り返したそうです。言い換えれば「上司に言われたことをすぐに実践する人」がいかに少ないかということでしょう。私も明治大学で教えて驚いたのは、言われた通りに「すぐやる」人が少ないことでした。
また松下翁は「大忍」と書いた色紙を掲げて、成功のコツは成功するまで失敗を重ねることだと教えたとも聞きます。何回か失敗するだけで諦めてしまう人が、それだけ多いということでしょう。
教えを受けても、ちゃんと理解する人は10人に1人かもしれません。それを実際に試してみる人は、理解した10人の中のまた1人でしょう。そして、試した後も成功するまで続ける人は、さらに10人に1人ということもありえます。教えを受けても、最後までゴールできる人は1000人に1人という低い確率になってしまいます。
例えば、私のブログ起業論の意義を理解して、当初受講してくれる人は全学部を合わせても数十名しかいません。そして、ブログや発表を1年間続けて私の希望通りにゴールしてくれる生徒は数名といったところなのです。たった1年弱ガマンして続けるだけで、本人も驚くほど「見違える」のに残念でなりません。
だとすれば、指導的な立場にあるリーダーたちが「どんな若者のどんな行動に心を動かされるか」は明らかでしょう。
1.言われたことは素直にやってみる
目上の人から「やってみた方がいい」と進言されたら、自分の頭で考える前に「素直」に行動に移しましょう。さらに、面談中のさりげない発言や、著書などの記述の中で、これは「自分に役立つアドバイス」だと感じた一言は、ぜひ書き留めて、すぐにチャレンジしてみましょう。
2.やりだしたら成果が出るまで続ける
行動に移した途端、すぐにうまくいくことなどほとんどありません。期待されていればいるほど、難しい課題を出されるはずなのです。だからこそ、3日3ヶ月3年の壁を乗り越える心意気で、じっとガマンしながら「額に汗して」続けていくこととが大切です。
3.報連相をしながらも独自の知恵を忘れずに
うまくできてもできなくても、こまめに途中経過を報告することが大切です。その時、安易に泣き言をこぼしたり、助言を求めてはいけません。あくまでも、自分の頭で「なぜうまく進まないのか」考えぬくことが重要です。「脳に汗をかくこと」が求められているからです。
4.成果が出たら多くの人ができるよう伝える
成果が上がったからといって、自分の手柄として自慢しているひまはありません。今度は、自分以外の多くの仲間も成果を得られるように、もういちど額と脳に汗して知恵を共有する必要があるからです。誰もができるようにわかりやすく伝えて、感謝される喜びを味わいましょう。
5.また新しいことに挑戦してみる
1つの難題をクリアできたら、休まず「次のチャレンジ」を始めましょう。この時に、リーダーや心の師に、決意表明と報連相をすれば、きっと「心を動かしてくれる」に違いありません。自分の小さな助言を生かして、努力と工夫を重ねて見事に形にしたからです。それだけでなく、多くの人とノウハウと感動をも分かち合ったのです。そんな粘り強い行動派の若者たちに拍手を贈らないリーダーはいないのです。
【バックナンバー】
◆今春出版予定! 久米信行さん著書第二弾を当ブログで連載開始!!
◎Q1-1:自分の好みを出すのが恥ずかしい
◎Q1-2:自分が思っているよりも周りからの評価が低い
◎Q1-3:失敗して笑われるのが嫌だ
◎Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
◎Q1-5:「柄にもない」と言われそうでイヤだ
◎Q2-1:「空気」を気にしすぎてしまう
◎Q2-2:保守的な人に足を引っ張られる
◎Q2-3:アピールの仕方がわからない
◎Q2-4:実績をアピールするのが嫌味に感じる
◎Q2-5:「調子に乗っている」と思われたくない
◎Q2-6:評価軸がわからない
◎Q3-1:自分に興味を持ってくれる気がしない
◎Q3-2:自分より優秀な人とどう付き合えばよいかわからない
◎Q3-3:自分が認めた人にだけ認められたい
◎Q3-4:うまくメールや手紙が書けない
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プロフィール
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- 井寄奈美さん『小さな会社の「トクする」人の雇い方・給料の払い方』発売! [06/12]
- 【久米信行新刊】あとがき [03/22]
- 【久米信行新刊】まえがき [03/21]
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