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【久米信行新刊】Q4-6:状況(世間)が悪すぎる
10万部突破!『すぐやる!技術』の著者であり、当「経営者会報ブログ」のプロデューサーでもある久米信行さんの次回作ご執筆原稿をリアルタイムで公開させていただいております!
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Q4-6:状況(世間)が悪すぎる
A4-6:見方を変えれば悪い状況こそチャンス
「世の中の景気が悪過ぎる」「こんな時期に何をやったって無駄」
いつまでも続く好景気や株高・土地高などありません。10年に1度は、不景気に見舞われたり、仕事の進め方を一変するような構造変化に直面すると心得ておくべきです。
私は、ゲームソフトメーカーに入って途端に第一次ファミコン黄金期が終わり、証券会社に入ったらバブルが崩壊し、Tシャツメーカー経営者になると輸入攻勢と貸し渋りに見舞われました。まさに、「状況が悪過ぎる」中でビジネス半生を過ごしてきました。しかし、だからこそ、知識も見識も磨かれ、安穏と暮らしては身に付かない能力を備えることができたと実感します。
誰しも、人生の中で何度かは悪い状況に見舞われます。問題は、そんな逆境に対峙した時の心構えと行動力なのです。そこで腐って何もしないか、チャンスと考えて飛躍のバネにするのかで、状況が好転した時の成長に大きな差が出てしまうのです。
1.投資コストが下がってチャンス
私はバブル崩壊を証券会社で味わって多くを学びましたが、今回のサブプライムショックを見ていて、また繰り返すのかと不思議に思うことがあります。誰もが株や土地に浮かれている時は、実は高コスト高リスクです。それなのに多くの人は気づかず、結果として大きな損失を受けました。反対に、株安土地安がとことん進んで、誰も買い手がいなくなった時は、ひそかに低コスト低リスクなのです。しかし、そんな今、積極的に投資をする人は限られるのです。
これは資産運用に限りません。不況時こそ、ふだんは買えない名品、食べられない美味などを味わって感性を磨くこともできます。また、海外や国内を割安で旅するなど見聞を広めることもできるでしょう。普段の倍もお金の使い出がある時期に、みんなと一緒に倹約して、大切な自己投資までやめてしまっては、ライバルに差を広げるチャンスを生かせません。
2.世代の新旧交代が進んでチャンス
悲しいかな、不況に見舞われた企業では抜本的なリストラを余儀なくされることも多々あります。経営陣の交代と高給の中堅社員以上の希望退職が進むケースがほとんどですが、これは世代の新旧交代を意味します。
言い換えるなら、若い世代の社員が、より責任のある役職について大きな仕事を任されることになるのです。目先の不況やボーナス・給料のカットを嘆くよりも、第一線で活躍できるチャンスを喜ぶべきでしょう。
3.変革ムードが高まり新規事業のチャンス
好況の時には、放っておいても既存事業や商品が十分な売上と利益を稼いでくれるので、どうしても現状維持の傾向が強くなります。一方、不況になると自ずと危機意識が高まって、成熟した事業や商品の撤退が始まります。
その一方で、会社の存亡をかけて、次なる成長分野に向けて新規事業や新規商品の開発に拍車がかかります。保守的な企業であっても、自分を成長させる新しい挑戦に立ち向かえるチャンスが高くなるのです。
4.人が余って競争で自分を磨くチャンス
事業が収縮して人が余った場合や、不況の最中で就職や転職を考える場合は、競争が高まります。しかし、バブル時に売り手市場で就職した社員と、バブル崩壊後に買い手市場をくぐり抜けて就職した社員の「意識や質が大きく違う」というのは、よく言われる経験則です。
つまり、競争を常に意識して若い時期をくぐり抜けるのは、厳しいながらも底力をつけるのに役立つわけです。この力の差が、人生の中後半で有利に働くわけです。不景気の人余りは、目先は厳しいのですが、長い目で見れば自分を磨くチャンスだと考えましょう。
5.人が足らないので多能工になるチャンス
逆に、不景気の真っただ中では、固定費削減で必要以上に社員が減り、新入社員や部下に恵まれないこともあります。そうすると、1人で2人分の仕事をしなければならないことも少なくありません。
ここで、部下がいない、残業が多いと嘆いていても仕方がありません。むしろ、多能工になってスキルが磨けるばかりか、仕事全体の見通しが効くようになることに気づきましょう。さらに、守備範囲が広くなる分だけ社内外の接点も増えて、ネットワークも広げることができます。人手不足は自分を磨くチャンスだと前向きにとらえましょう。
【バックナンバー】
◆今春出版予定! 久米信行さん著書第二弾を当ブログで連載開始!!
◎Q1-1:自分の好みを出すのが恥ずかしい
◎Q1-2:自分が思っているよりも周りからの評価が低い
◎Q1-3:失敗して笑われるのが嫌だ
◎Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
◎Q1-5:「柄にもない」と言われそうでイヤだ
◎Q2-1:「空気」を気にしすぎてしまう
◎Q2-2:保守的な人に足を引っ張られる
◎Q2-3:アピールの仕方がわからない
◎Q2-4:実績をアピールするのが嫌味に感じる
◎Q2-5:「調子に乗っている」と思われたくない
◎Q2-6:評価軸がわからない
◎Q3-1:自分に興味を持ってくれる気がしない
◎Q3-2:自分より優秀な人とどう付き合えばよいかわからない
◎Q3-3:自分が認めた人にだけ認められたい
◎Q3-4:うまくメールや手紙が書けない
◎Q3-5:相手の気持ちを動かせない
◎Q3-6:叱られると凹む
◎Q4-1:否定されるのが怖い
◎Q4-2:すでにその道で圧倒的な存在がいる
◎Q4-3:誰も自分のことを見てくれない
◎Q4-4:違う世代の人と話や興味が合わない
◎Q4-5:周りの反応がない
久米 信行 網縁作務処
国産オリジナルTシャツ@久米繊維
グリーン電力×オーガニックコットン×アート@T-galaxy.com
ブログ起業論講師@明治大学商学部
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Q4-6:状況(世間)が悪すぎる
A4-6:見方を変えれば悪い状況こそチャンス
「世の中の景気が悪過ぎる」「こんな時期に何をやったって無駄」
いつまでも続く好景気や株高・土地高などありません。10年に1度は、不景気に見舞われたり、仕事の進め方を一変するような構造変化に直面すると心得ておくべきです。
私は、ゲームソフトメーカーに入って途端に第一次ファミコン黄金期が終わり、証券会社に入ったらバブルが崩壊し、Tシャツメーカー経営者になると輸入攻勢と貸し渋りに見舞われました。まさに、「状況が悪過ぎる」中でビジネス半生を過ごしてきました。しかし、だからこそ、知識も見識も磨かれ、安穏と暮らしては身に付かない能力を備えることができたと実感します。
誰しも、人生の中で何度かは悪い状況に見舞われます。問題は、そんな逆境に対峙した時の心構えと行動力なのです。そこで腐って何もしないか、チャンスと考えて飛躍のバネにするのかで、状況が好転した時の成長に大きな差が出てしまうのです。
1.投資コストが下がってチャンス
私はバブル崩壊を証券会社で味わって多くを学びましたが、今回のサブプライムショックを見ていて、また繰り返すのかと不思議に思うことがあります。誰もが株や土地に浮かれている時は、実は高コスト高リスクです。それなのに多くの人は気づかず、結果として大きな損失を受けました。反対に、株安土地安がとことん進んで、誰も買い手がいなくなった時は、ひそかに低コスト低リスクなのです。しかし、そんな今、積極的に投資をする人は限られるのです。
これは資産運用に限りません。不況時こそ、ふだんは買えない名品、食べられない美味などを味わって感性を磨くこともできます。また、海外や国内を割安で旅するなど見聞を広めることもできるでしょう。普段の倍もお金の使い出がある時期に、みんなと一緒に倹約して、大切な自己投資までやめてしまっては、ライバルに差を広げるチャンスを生かせません。
2.世代の新旧交代が進んでチャンス
悲しいかな、不況に見舞われた企業では抜本的なリストラを余儀なくされることも多々あります。経営陣の交代と高給の中堅社員以上の希望退職が進むケースがほとんどですが、これは世代の新旧交代を意味します。
言い換えるなら、若い世代の社員が、より責任のある役職について大きな仕事を任されることになるのです。目先の不況やボーナス・給料のカットを嘆くよりも、第一線で活躍できるチャンスを喜ぶべきでしょう。
3.変革ムードが高まり新規事業のチャンス
好況の時には、放っておいても既存事業や商品が十分な売上と利益を稼いでくれるので、どうしても現状維持の傾向が強くなります。一方、不況になると自ずと危機意識が高まって、成熟した事業や商品の撤退が始まります。
その一方で、会社の存亡をかけて、次なる成長分野に向けて新規事業や新規商品の開発に拍車がかかります。保守的な企業であっても、自分を成長させる新しい挑戦に立ち向かえるチャンスが高くなるのです。
4.人が余って競争で自分を磨くチャンス
事業が収縮して人が余った場合や、不況の最中で就職や転職を考える場合は、競争が高まります。しかし、バブル時に売り手市場で就職した社員と、バブル崩壊後に買い手市場をくぐり抜けて就職した社員の「意識や質が大きく違う」というのは、よく言われる経験則です。
つまり、競争を常に意識して若い時期をくぐり抜けるのは、厳しいながらも底力をつけるのに役立つわけです。この力の差が、人生の中後半で有利に働くわけです。不景気の人余りは、目先は厳しいのですが、長い目で見れば自分を磨くチャンスだと考えましょう。
5.人が足らないので多能工になるチャンス
逆に、不景気の真っただ中では、固定費削減で必要以上に社員が減り、新入社員や部下に恵まれないこともあります。そうすると、1人で2人分の仕事をしなければならないことも少なくありません。
ここで、部下がいない、残業が多いと嘆いていても仕方がありません。むしろ、多能工になってスキルが磨けるばかりか、仕事全体の見通しが効くようになることに気づきましょう。さらに、守備範囲が広くなる分だけ社内外の接点も増えて、ネットワークも広げることができます。人手不足は自分を磨くチャンスだと前向きにとらえましょう。
【バックナンバー】
◆今春出版予定! 久米信行さん著書第二弾を当ブログで連載開始!!
◎Q1-1:自分の好みを出すのが恥ずかしい
◎Q1-2:自分が思っているよりも周りからの評価が低い
◎Q1-3:失敗して笑われるのが嫌だ
◎Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
◎Q1-5:「柄にもない」と言われそうでイヤだ
◎Q2-1:「空気」を気にしすぎてしまう
◎Q2-2:保守的な人に足を引っ張られる
◎Q2-3:アピールの仕方がわからない
◎Q2-4:実績をアピールするのが嫌味に感じる
◎Q2-5:「調子に乗っている」と思われたくない
◎Q2-6:評価軸がわからない
◎Q3-1:自分に興味を持ってくれる気がしない
◎Q3-2:自分より優秀な人とどう付き合えばよいかわからない
◎Q3-3:自分が認めた人にだけ認められたい
◎Q3-4:うまくメールや手紙が書けない
◎Q3-5:相手の気持ちを動かせない
◎Q3-6:叱られると凹む
◎Q4-1:否定されるのが怖い
◎Q4-2:すでにその道で圧倒的な存在がいる
◎Q4-3:誰も自分のことを見てくれない
◎Q4-4:違う世代の人と話や興味が合わない
◎Q4-5:周りの反応がない
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国産オリジナルTシャツ@久米繊維
グリーン電力×オーガニックコットン×アート@T-galaxy.com
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