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【久米信行新刊】Q4-3:誰も自分のことを見てくれない
10万部突破!『すぐやる!技術』の著者であり、当「経営者会報ブログ」のプロデューサーでもある久米信行さんの次回作ご執筆原稿をリアルタイムで公開させていただいております!
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Q4-3:誰も自分のことを見てくれない
A4-3:堂々と目立つ勇気×嫌われない礼儀
「大勢の中に埋もれてしまう」「どうすれば目立てるのだろう」
誰もが、心の奥底で、もっと自分のことを見て欲しい、もっと認めて欲しいと願っているはずです。特に、なかなか注目してもらえない若い世代ほど、心のどこかに欲求不満を抱えているはずです。
私が、創業間もない無名のベンチャーに新卒第一期として入社した時は、名刺を見せても、あいさつをしても、ほとんど注目してもらえませんでした。転職して大手証券会社に勤めていた時は、逆に大組織の中の若造扱いで、なかなか名前もおぼえてもらえませんでした。そして、家業の中小Tシャツメーカーに戻って、30歳そこそこで役員になった時も、社長の息子という扱いで、自分を認めてもらえず寂しい思いをしました。
ですから「どうすれば、まず注目してもらえるか」そして「正当な評価を受けられるか」悩みに悩んでいました。本来なら、人間の中身で勝負、味わいのある顔(いい顔ではありません)で勝負といきたいところですが、若輩者ゆえ無理なのです。
そんな中で、知らず知らずのうちに身につけた「目立ち方」「心の通わせ方」があります。ちょっと勇気が要りますが、不遜で無礼なワカモノ=悪い印象と、今時珍しい礼儀正しいワカモノ=好印象との間を行き来しながら、より印象を鮮明にするという「裏技」です。
■不遜で無礼1:風変わりなトレードマークを身につけて登場
眼鏡であれネクタイであれ、はたまたシャツの色であれ、一風変わったトレードマークは第一印象を強烈にします。
私は、サラリーマン時代、ありがちなダークスーツを避けて、ちょっと変わった色やスタイルのカジュアルなスーツを愛用していました。朝の通勤時に地下道などを歩いていると、同じ服、同じ暗い表情の人があふれていて怖くなったからです。
現在は、Tシャツメーカー経営者なので、商談の時はもちろん、大学で講師を勤める時でも、PRを兼ねつつ、ほとんど「Tシャツ姿」です。上には上がいるもので、私が、かつてお会いした大手企業御用達のプランナーは、なんと半ズボン姿でした。
当然ながら、トンガった服装を見て、先輩世代の多くは「なんと無礼な」という顔をします。大きな会社や役所などでは、受付でも冷たい扱いを受けることになります。「何だこいつは」と、最初は悪い印象を持たれることが、実は印象を鮮明にするために大切だと気づきました。
■礼儀正しい1:美しい笑顔、仕草と、腹式呼吸のきれいな日本語
もちろん、風変わりでカジュアルな服装で、言葉使いまで乱暴で軽薄だったら、「イマドキのワカモノ」ということで門前払いになってしまうでしょう。ですから、見た目からの予想を裏切る「誰よりも美しいあいさつとさわやかな笑顔」を心がけることが大切です。
発声や言葉使いも重要です。複式呼吸を心がけ、発声の基本を身につければ、よく通って好印象の大きな声になります。さらに、美しい日本語、特に敬語を使いこなせるようにしましょう。
そうすれば、「おやっ? 第一印象は無礼に見えたが、会って話してみれば、なかなか礼儀正しくてしっかりしている若者だ」と感じて心にひっかかるはずです。
■不遜で無礼2:普通なら言うのを控える核心を突いた質問
さらに面談中は「聴き上手」に徹して好感度を高めましょう。人の話をよく聴く若者は少ないからです。
しかし、真剣に聞けば聞くほど、素朴な疑問も浮かんでくるはずです。そこで、普通なら初対面では聞かないであろう、ひょっとしたら怒られるかもしれない「鋭い質問」をぶつけてみましょう。
例えば、「○○とおっしゃっていますが、相反する□□もされているのはなぜですか?」といった大胆な質問です。おそらく、○○は企業理念や夢・志に関わることであり、□□は現状の課題である場合が多いでしょう。
これは、優秀なジャーナリストが「あえて怒りだしそうな質問をして本音を探り出し、その後で意気投合する」のと同じ手法です。むっとされたり、語気を荒げたりされても慌てません。「やはり、このワカモノは失礼だ」と思わって、印象が変わったら、むしろ成功なのです。
■礼儀正しい2:相手の夢と自分の夢を重ねて感謝して退場
しかし、夢や志が大きく現状とのギャップに真摯に向き合う方であればあるほど、この後で熱く語ってくださるはずです。その場の空気が変わっても怖がらずに、目を見開いて、真剣に聴くことが大切です。
やがて、話をうまく聴ければ聴けるほど、ご自身の夢や信念に関わる話にシフトしてくるはずです。それに共鳴し、時に質問をしながら、少しずつ自分の今の気持ちや感じたことを短く伝えていきましょう。
そして、最後には自分の夢についても重ね合わせて、心からのお礼をしましょう。
「今日のお話は大変勉強になりました。私は将来△△の仕事のプロフェッショナル、リーダーを目指していますが、◎◎様の今日の教えを守っていきたいと思います。今後とも、公私共々ご高導の程よろしくお願い申し上げます。」
***
面談の後は、面談で学んだことを具体的に記したお礼ブログの記事を書いて、その印刷も添えて「手書きのお礼状」を出しましょう。さらに、ご許可をいただいて毎週のメールマガジンを発信することで、ずっとごあいさつを続けたいのです。
こうして、みなさんの印象は強く刻まれました。「一見無礼で生意気に見えるが、実は、古風で礼儀正しいところもある。むしろ、個性と元気が際立っていて良い」と思ってもらえたら最高です。
面接や人付き合いのマニュアル本に書かれているようなことをしても、どこでもいるような無難で印象の薄い人にしかなれません。むしろ、セオリーに捕われずに、「生意気」と「礼節」との間を行き来しながら、本音でつきあえる関係を築きましょう。
【バックナンバー】
◆今春出版予定! 久米信行さん著書第二弾を当ブログで連載開始!!
◎Q1-1:自分の好みを出すのが恥ずかしい
◎Q1-2:自分が思っているよりも周りからの評価が低い
◎Q1-3:失敗して笑われるのが嫌だ
◎Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
◎Q1-5:「柄にもない」と言われそうでイヤだ
◎Q2-1:「空気」を気にしすぎてしまう
◎Q2-2:保守的な人に足を引っ張られる
◎Q2-3:アピールの仕方がわからない
◎Q2-4:実績をアピールするのが嫌味に感じる
◎Q2-5:「調子に乗っている」と思われたくない
◎Q2-6:評価軸がわからない
◎Q3-1:自分に興味を持ってくれる気がしない
◎Q3-2:自分より優秀な人とどう付き合えばよいかわからない
◎Q3-3:自分が認めた人にだけ認められたい
◎Q3-4:うまくメールや手紙が書けない
◎Q3-5:相手の気持ちを動かせない
◎Q3-6:叱られると凹む
◎Q4-1:否定されるのが怖い
◎Q4-2:すでにその道で圧倒的な存在がいる
久米 信行 網縁作務処
国産オリジナルTシャツ@久米繊維
グリーン電力×オーガニックコットン×アート@T-galaxy.com
ブログ起業論講師@明治大学商学部
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Q4-3:誰も自分のことを見てくれない
A4-3:堂々と目立つ勇気×嫌われない礼儀
「大勢の中に埋もれてしまう」「どうすれば目立てるのだろう」
誰もが、心の奥底で、もっと自分のことを見て欲しい、もっと認めて欲しいと願っているはずです。特に、なかなか注目してもらえない若い世代ほど、心のどこかに欲求不満を抱えているはずです。
私が、創業間もない無名のベンチャーに新卒第一期として入社した時は、名刺を見せても、あいさつをしても、ほとんど注目してもらえませんでした。転職して大手証券会社に勤めていた時は、逆に大組織の中の若造扱いで、なかなか名前もおぼえてもらえませんでした。そして、家業の中小Tシャツメーカーに戻って、30歳そこそこで役員になった時も、社長の息子という扱いで、自分を認めてもらえず寂しい思いをしました。
ですから「どうすれば、まず注目してもらえるか」そして「正当な評価を受けられるか」悩みに悩んでいました。本来なら、人間の中身で勝負、味わいのある顔(いい顔ではありません)で勝負といきたいところですが、若輩者ゆえ無理なのです。
そんな中で、知らず知らずのうちに身につけた「目立ち方」「心の通わせ方」があります。ちょっと勇気が要りますが、不遜で無礼なワカモノ=悪い印象と、今時珍しい礼儀正しいワカモノ=好印象との間を行き来しながら、より印象を鮮明にするという「裏技」です。
■不遜で無礼1:風変わりなトレードマークを身につけて登場
眼鏡であれネクタイであれ、はたまたシャツの色であれ、一風変わったトレードマークは第一印象を強烈にします。
私は、サラリーマン時代、ありがちなダークスーツを避けて、ちょっと変わった色やスタイルのカジュアルなスーツを愛用していました。朝の通勤時に地下道などを歩いていると、同じ服、同じ暗い表情の人があふれていて怖くなったからです。
現在は、Tシャツメーカー経営者なので、商談の時はもちろん、大学で講師を勤める時でも、PRを兼ねつつ、ほとんど「Tシャツ姿」です。上には上がいるもので、私が、かつてお会いした大手企業御用達のプランナーは、なんと半ズボン姿でした。
当然ながら、トンガった服装を見て、先輩世代の多くは「なんと無礼な」という顔をします。大きな会社や役所などでは、受付でも冷たい扱いを受けることになります。「何だこいつは」と、最初は悪い印象を持たれることが、実は印象を鮮明にするために大切だと気づきました。
■礼儀正しい1:美しい笑顔、仕草と、腹式呼吸のきれいな日本語
もちろん、風変わりでカジュアルな服装で、言葉使いまで乱暴で軽薄だったら、「イマドキのワカモノ」ということで門前払いになってしまうでしょう。ですから、見た目からの予想を裏切る「誰よりも美しいあいさつとさわやかな笑顔」を心がけることが大切です。
発声や言葉使いも重要です。複式呼吸を心がけ、発声の基本を身につければ、よく通って好印象の大きな声になります。さらに、美しい日本語、特に敬語を使いこなせるようにしましょう。
そうすれば、「おやっ? 第一印象は無礼に見えたが、会って話してみれば、なかなか礼儀正しくてしっかりしている若者だ」と感じて心にひっかかるはずです。
■不遜で無礼2:普通なら言うのを控える核心を突いた質問
さらに面談中は「聴き上手」に徹して好感度を高めましょう。人の話をよく聴く若者は少ないからです。
しかし、真剣に聞けば聞くほど、素朴な疑問も浮かんでくるはずです。そこで、普通なら初対面では聞かないであろう、ひょっとしたら怒られるかもしれない「鋭い質問」をぶつけてみましょう。
例えば、「○○とおっしゃっていますが、相反する□□もされているのはなぜですか?」といった大胆な質問です。おそらく、○○は企業理念や夢・志に関わることであり、□□は現状の課題である場合が多いでしょう。
これは、優秀なジャーナリストが「あえて怒りだしそうな質問をして本音を探り出し、その後で意気投合する」のと同じ手法です。むっとされたり、語気を荒げたりされても慌てません。「やはり、このワカモノは失礼だ」と思わって、印象が変わったら、むしろ成功なのです。
■礼儀正しい2:相手の夢と自分の夢を重ねて感謝して退場
しかし、夢や志が大きく現状とのギャップに真摯に向き合う方であればあるほど、この後で熱く語ってくださるはずです。その場の空気が変わっても怖がらずに、目を見開いて、真剣に聴くことが大切です。
やがて、話をうまく聴ければ聴けるほど、ご自身の夢や信念に関わる話にシフトしてくるはずです。それに共鳴し、時に質問をしながら、少しずつ自分の今の気持ちや感じたことを短く伝えていきましょう。
そして、最後には自分の夢についても重ね合わせて、心からのお礼をしましょう。
「今日のお話は大変勉強になりました。私は将来△△の仕事のプロフェッショナル、リーダーを目指していますが、◎◎様の今日の教えを守っていきたいと思います。今後とも、公私共々ご高導の程よろしくお願い申し上げます。」
***
面談の後は、面談で学んだことを具体的に記したお礼ブログの記事を書いて、その印刷も添えて「手書きのお礼状」を出しましょう。さらに、ご許可をいただいて毎週のメールマガジンを発信することで、ずっとごあいさつを続けたいのです。
こうして、みなさんの印象は強く刻まれました。「一見無礼で生意気に見えるが、実は、古風で礼儀正しいところもある。むしろ、個性と元気が際立っていて良い」と思ってもらえたら最高です。
面接や人付き合いのマニュアル本に書かれているようなことをしても、どこでもいるような無難で印象の薄い人にしかなれません。むしろ、セオリーに捕われずに、「生意気」と「礼節」との間を行き来しながら、本音でつきあえる関係を築きましょう。
【バックナンバー】
◆今春出版予定! 久米信行さん著書第二弾を当ブログで連載開始!!
◎Q1-1:自分の好みを出すのが恥ずかしい
◎Q1-2:自分が思っているよりも周りからの評価が低い
◎Q1-3:失敗して笑われるのが嫌だ
◎Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
◎Q1-5:「柄にもない」と言われそうでイヤだ
◎Q2-1:「空気」を気にしすぎてしまう
◎Q2-2:保守的な人に足を引っ張られる
◎Q2-3:アピールの仕方がわからない
◎Q2-4:実績をアピールするのが嫌味に感じる
◎Q2-5:「調子に乗っている」と思われたくない
◎Q2-6:評価軸がわからない
◎Q3-1:自分に興味を持ってくれる気がしない
◎Q3-2:自分より優秀な人とどう付き合えばよいかわからない
◎Q3-3:自分が認めた人にだけ認められたい
◎Q3-4:うまくメールや手紙が書けない
◎Q3-5:相手の気持ちを動かせない
◎Q3-6:叱られると凹む
◎Q4-1:否定されるのが怖い
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