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【久米信行新刊】Q4-4:違う世代の人と話や興味が合わない
10万部突破!『すぐやる!技術』の著者であり、当「経営者会報ブログ」のプロデューサーでもある久米信行さんの次回作ご執筆原稿をリアルタイムで公開させていただいております!
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Q4-4:違う世代の人と話や興味が合わない
A4-4:懐に跳び込んで自分の器を広げよう
「違う世代の人とはつきあいたくない」「何を話していいかわからない」
若くして活躍すればするほど、自然に先輩世代や後輩世代との付き合いが増えていきます。この時、多くの人が、話や興味が合わずに、その場が盛り上がらずに気まずい思いをするでしょう。
私は、若くして仕事を任さたり、経営者になったりしたため、自分より一回り~三回りも年上の先輩方とのお付き合いに直面しました。また、昨今では、会社や大学では二回りも違う若い人たちとコミュニエーションをしなくてはなりません。
否応なく、違う世代とのコミュニケーションに晒されたわけですが、ちょっと工夫さえすれば、決して難しいことではないと気づきました。それどころか、同世代とつきあうよりも、遥かに広い世界に巡り会えて、自分の器が広がること請け合いです。
1 なるべく自分の知らない趣味や勉強の会に参加する
同世代のつきあいや、会社のコミュニティを離れて、異世代の人が参加している趣味や勉強会に参加しましょう。
私は証券会社時代に、先輩に教えられて、お隣の会社の詩吟部に入りました。知識も興味もなかったのですが、試しに腹から声を出してみると、「こんなに心地良いものとは思わなかった」というのが実感です。同企業を定年退職された大先輩ばかりでしたが、若い人がいないこともあって大変かわいがってくれました。そして、豊富な人生経験の一端まで教えていただけたのです。
一回でも、大先輩の中で、未知の何かを楽しむ体験、そしてかわいがっていただく体験を味わえば、世代間コミュニケーションへのおそれはなくなるのです。
2 仕事を離れて、ボランティア活動に参加する
これからは社会起業家がますます活躍する時代です。数々のNPO法人には、大先輩から若者まで、世代と職業などの壁を超えて自主的に集まって、意義深い活動を始めています。
私も、エコロジー志向のTシャツをお作りしていることもあって、多くの環境やアート関係のNPO法人と活動を共にしています。また、日本財団CANPANセンターの理事として、公益団体の中でも特に情報発信に熱心な方々と接する機会に恵まれています。
こうしたボランティア活動には、共通の志と目標を持って元気な人が集まっています。また、一緒に汗を流すことも多いので、自然にコミュニケーションが育まれるのです。ですから、想いは強いけれど会話は苦手な人には、ボランティア活動を通じた世代間コミュニケーションがおすすめです。
3.なつかしの名画や名作を楽しんで、感動を共有する
好きなものやことが同じであれば、世代の壁は一気に崩れて、会話が弾むはずです。中でも、映画や音楽などは、コストや手間をかけずに、共通の趣味を持つのに最適です。
私は、映画好き音楽好きの父のもとで育ったので、大いに得をしました。幼いころから、駅馬車やローマの休日などの名画や、ベートーベンやポールモーリアの音楽を一緒に楽しんでいたので、今では、先輩世代との話の種になるのです。そこで「感動するソフトは世代を超えて一緒」という確信も得ることができました。
また、手塚治虫はじめトキワ荘世代の古い漫画やアニメを見ることも、世代間コミュニケーションに役立ちます。私も子育てを兼ねて、ドカベンからメジャーまで、子供たちとアニメ見て楽しんでいますが、そのおかげで大先輩から小学生まで話が弾むのです。
今は、こうした過去の名作ソフトは、著作権の関係で格安で販売されています。また衛星放送、ネット配信、レンタルソフトも充実しています。これらを活用すれば、自分の人生を豊かにするばかりでなく、先輩世代や後輩世代と意気投合することもできるのです。
4 自分の足で身近な美酒、美甘味、美食を探し出す
美味しいものと、それにまつわるストーリーは、世代を超えて盛り上がる話題のひとつです。
ただし、お金をかけたもの、既に有名なものの話をしたり、贈呈しても喜ばれません。ポイントは自分の足で探した、知られざる路地裏の名店、しかも気軽に立ち寄れる価格のお店です。
私のふるさとで事業の拠点である墨田区は、実は美味しいお店の宝庫です。歴史のある老舗の名店、海外から来た料理人自ら営むエスニック料理店、下町にほれた区外の方が作った素敵なお店が路地裏に立ち並んでいます。ところが、多くの人は墨田区に足を運んだ事がないので、ランチにお誘いしたりお土産にお持ちすると、みなさん喜ばれるのです。
自分の身近で、知る人ぞ知るお店を探すのは、予算がない若い人でも簡単です。そして、会社や自宅の回りの魅力を再発見することにもつながり、毎日の食生活も豊かになるのです。
5.仲良くなりたい先輩の好きなものごとを教わり真似する
中でも最も良い方法は、これから仲良くなりたい先輩に、思い切って初対面の時にお尋ねすることです。
「先輩のおすすめの本、映画、音楽など教えていただけませんか?」
座右の書や生涯ベスト1の映画・音楽について聴かれることは「あなたのことを敬愛しています」というのと同義語です。よほどのことが無いかぎり、教えてくださるはずです。
おすすめをいただいたら、すぐに入手するかレンタルして、先輩おすすめの世界を味わいましょう。そして、すぐにお礼状かお礼メールを書いて、その感激を綴って感謝いたしましょう。
そして、次回お会いする機会があれば面談時、なければ郵送で、自分のおすすめ本もお贈りしましょう。できれば、先輩世代の読まない本、しかし、読めば新鮮な感動がある本を贈ります。
こうして、好きな本や映画の、さらにはグルメのキャッチボールが繰り返されれば、お互いの理解が進んで、話も自然に弾むでしょう。
【バックナンバー】
◆今春出版予定! 久米信行さん著書第二弾を当ブログで連載開始!!
◎Q1-1:自分の好みを出すのが恥ずかしい
◎Q1-2:自分が思っているよりも周りからの評価が低い
◎Q1-3:失敗して笑われるのが嫌だ
◎Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
◎Q1-5:「柄にもない」と言われそうでイヤだ
◎Q2-1:「空気」を気にしすぎてしまう
◎Q2-2:保守的な人に足を引っ張られる
◎Q2-3:アピールの仕方がわからない
◎Q2-4:実績をアピールするのが嫌味に感じる
◎Q2-5:「調子に乗っている」と思われたくない
◎Q2-6:評価軸がわからない
◎Q3-1:自分に興味を持ってくれる気がしない
◎Q3-2:自分より優秀な人とどう付き合えばよいかわからない
◎Q3-3:自分が認めた人にだけ認められたい
◎Q3-4:うまくメールや手紙が書けない
◎Q3-5:相手の気持ちを動かせない
◎Q3-6:叱られると凹む
◎Q4-1:否定されるのが怖い
◎Q4-2:すでにその道で圧倒的な存在がいる
◎Q4-3:誰も自分のことを見てくれない
久米 信行 網縁作務処
国産オリジナルTシャツ@久米繊維
グリーン電力×オーガニックコットン×アート@T-galaxy.com
ブログ起業論講師@明治大学商学部
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Q4-4:違う世代の人と話や興味が合わない
A4-4:懐に跳び込んで自分の器を広げよう
「違う世代の人とはつきあいたくない」「何を話していいかわからない」
若くして活躍すればするほど、自然に先輩世代や後輩世代との付き合いが増えていきます。この時、多くの人が、話や興味が合わずに、その場が盛り上がらずに気まずい思いをするでしょう。
私は、若くして仕事を任さたり、経営者になったりしたため、自分より一回り~三回りも年上の先輩方とのお付き合いに直面しました。また、昨今では、会社や大学では二回りも違う若い人たちとコミュニエーションをしなくてはなりません。
否応なく、違う世代とのコミュニケーションに晒されたわけですが、ちょっと工夫さえすれば、決して難しいことではないと気づきました。それどころか、同世代とつきあうよりも、遥かに広い世界に巡り会えて、自分の器が広がること請け合いです。
1 なるべく自分の知らない趣味や勉強の会に参加する
同世代のつきあいや、会社のコミュニティを離れて、異世代の人が参加している趣味や勉強会に参加しましょう。
私は証券会社時代に、先輩に教えられて、お隣の会社の詩吟部に入りました。知識も興味もなかったのですが、試しに腹から声を出してみると、「こんなに心地良いものとは思わなかった」というのが実感です。同企業を定年退職された大先輩ばかりでしたが、若い人がいないこともあって大変かわいがってくれました。そして、豊富な人生経験の一端まで教えていただけたのです。
一回でも、大先輩の中で、未知の何かを楽しむ体験、そしてかわいがっていただく体験を味わえば、世代間コミュニケーションへのおそれはなくなるのです。
2 仕事を離れて、ボランティア活動に参加する
これからは社会起業家がますます活躍する時代です。数々のNPO法人には、大先輩から若者まで、世代と職業などの壁を超えて自主的に集まって、意義深い活動を始めています。
私も、エコロジー志向のTシャツをお作りしていることもあって、多くの環境やアート関係のNPO法人と活動を共にしています。また、日本財団CANPANセンターの理事として、公益団体の中でも特に情報発信に熱心な方々と接する機会に恵まれています。
こうしたボランティア活動には、共通の志と目標を持って元気な人が集まっています。また、一緒に汗を流すことも多いので、自然にコミュニケーションが育まれるのです。ですから、想いは強いけれど会話は苦手な人には、ボランティア活動を通じた世代間コミュニケーションがおすすめです。
3.なつかしの名画や名作を楽しんで、感動を共有する
好きなものやことが同じであれば、世代の壁は一気に崩れて、会話が弾むはずです。中でも、映画や音楽などは、コストや手間をかけずに、共通の趣味を持つのに最適です。
私は、映画好き音楽好きの父のもとで育ったので、大いに得をしました。幼いころから、駅馬車やローマの休日などの名画や、ベートーベンやポールモーリアの音楽を一緒に楽しんでいたので、今では、先輩世代との話の種になるのです。そこで「感動するソフトは世代を超えて一緒」という確信も得ることができました。
また、手塚治虫はじめトキワ荘世代の古い漫画やアニメを見ることも、世代間コミュニケーションに役立ちます。私も子育てを兼ねて、ドカベンからメジャーまで、子供たちとアニメ見て楽しんでいますが、そのおかげで大先輩から小学生まで話が弾むのです。
今は、こうした過去の名作ソフトは、著作権の関係で格安で販売されています。また衛星放送、ネット配信、レンタルソフトも充実しています。これらを活用すれば、自分の人生を豊かにするばかりでなく、先輩世代や後輩世代と意気投合することもできるのです。
4 自分の足で身近な美酒、美甘味、美食を探し出す
美味しいものと、それにまつわるストーリーは、世代を超えて盛り上がる話題のひとつです。
ただし、お金をかけたもの、既に有名なものの話をしたり、贈呈しても喜ばれません。ポイントは自分の足で探した、知られざる路地裏の名店、しかも気軽に立ち寄れる価格のお店です。
私のふるさとで事業の拠点である墨田区は、実は美味しいお店の宝庫です。歴史のある老舗の名店、海外から来た料理人自ら営むエスニック料理店、下町にほれた区外の方が作った素敵なお店が路地裏に立ち並んでいます。ところが、多くの人は墨田区に足を運んだ事がないので、ランチにお誘いしたりお土産にお持ちすると、みなさん喜ばれるのです。
自分の身近で、知る人ぞ知るお店を探すのは、予算がない若い人でも簡単です。そして、会社や自宅の回りの魅力を再発見することにもつながり、毎日の食生活も豊かになるのです。
5.仲良くなりたい先輩の好きなものごとを教わり真似する
中でも最も良い方法は、これから仲良くなりたい先輩に、思い切って初対面の時にお尋ねすることです。
「先輩のおすすめの本、映画、音楽など教えていただけませんか?」
座右の書や生涯ベスト1の映画・音楽について聴かれることは「あなたのことを敬愛しています」というのと同義語です。よほどのことが無いかぎり、教えてくださるはずです。
おすすめをいただいたら、すぐに入手するかレンタルして、先輩おすすめの世界を味わいましょう。そして、すぐにお礼状かお礼メールを書いて、その感激を綴って感謝いたしましょう。
そして、次回お会いする機会があれば面談時、なければ郵送で、自分のおすすめ本もお贈りしましょう。できれば、先輩世代の読まない本、しかし、読めば新鮮な感動がある本を贈ります。
こうして、好きな本や映画の、さらにはグルメのキャッチボールが繰り返されれば、お互いの理解が進んで、話も自然に弾むでしょう。
【バックナンバー】
◆今春出版予定! 久米信行さん著書第二弾を当ブログで連載開始!!
◎Q1-1:自分の好みを出すのが恥ずかしい
◎Q1-2:自分が思っているよりも周りからの評価が低い
◎Q1-3:失敗して笑われるのが嫌だ
◎Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
◎Q1-5:「柄にもない」と言われそうでイヤだ
◎Q2-1:「空気」を気にしすぎてしまう
◎Q2-2:保守的な人に足を引っ張られる
◎Q2-3:アピールの仕方がわからない
◎Q2-4:実績をアピールするのが嫌味に感じる
◎Q2-5:「調子に乗っている」と思われたくない
◎Q2-6:評価軸がわからない
◎Q3-1:自分に興味を持ってくれる気がしない
◎Q3-2:自分より優秀な人とどう付き合えばよいかわからない
◎Q3-3:自分が認めた人にだけ認められたい
◎Q3-4:うまくメールや手紙が書けない
◎Q3-5:相手の気持ちを動かせない
◎Q3-6:叱られると凹む
◎Q4-1:否定されるのが怖い
◎Q4-2:すでにその道で圧倒的な存在がいる
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久米 信行 網縁作務処
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