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【久米信行新刊】Q5-2:努力しても結果が出ない
10万部突破!『すぐやる!技術』の著者であり、当「経営者会報ブログ」のプロデューサーでもある久米信行さんの次回作ご執筆原稿をリアルタイムで公開させていただいております!
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Q5-2:努力しても結果が出ない
A5-2:基本は「大忍」、時々「天地人」の運と縁も見直す
「いくら努力を重ねてもゴールが見えない」「結果が出ないとやる気がなくなる」
せっかく「すぐやる技術」を駆使して挑戦したのに、ずっと努力を続けているのに、なかなか成果がでないこともあるでしょう。そんな時は、せっかく高まった気持ちも萎えてしまいがちです。
私は、過去の経験から学んで「結果が出るまでの時間は、かなり長くかかる」と考えるようにしています。例えば、イノベーターに影響されて「いち早く始めたこと」なら、一通りできるようになるには3年、成果をあげて収穫するには10年かかると心しているのです。
松下幸之助翁の言葉を借りるなら「大忍」の境地で、素直な心で成功するまで続けるということになるでしょう。
しかし、気を持ち直すため、努力の効果を加速するために、「天の時」「地の利」「人の和」について定期的にチェックして、この3つの力を活用していく努力も重ねるといいでしょう。
1.天の時:今はどのステージにあり、何をすべきか?
そもそも、努力を重ねるべき時と、努力しなくとも成果が出る時があるのです。もともと成果が出ない時に、それを悩んでいても仕方がないのです。ですから、まずは「天の時」を知る努力も必要です。
例えば、新しいことを始めた場合は、前述したイノベーション普及学の観点で考えてみます。今はイノベーターやリーダー層にだけ普及していて、まだ一般の顧客層に知られていない段階なのか、それとも既に一般顧客層にまで十分に普及している段階なのかで、努力の仕方と成果の出方が変わってきます。まだ普及前の段階であれば、むしろ目先の成果を焦らずに地力をつけることが大切です。将来に向けて商品、サービスの開発や、新チャネル、パートナーの開拓を着々と進める方が、後々大きな収穫につながるわけです。
また、自分一人の努力ではいかんともしがたい「景気の循環」についても考えて、新しい波に乗る必要があります。どんなにがんばっても景気の谷にある時には、成果が出づらいものです。こんな時に成果を急いで、悩んでいてもしょうがありません。本来は、次の上昇局面で大きな成果をあげられるように、水面下の努力を重ねるべき時でしょう。
2.地の利:自分たちの立ち位置はどこで、何をすべきか?
いくら天の時が巡ってきたとしても、自分の所属する団体の業界上の地位や、そこでの立ち位置、担当業務や地位・役職が良くなければ、成果は得ることができません。そこで、「地の利」を知る努力も必要です。
例えば、就職や転職を考えている人であれば、自分がやりたいことが実現でき、能力を最大限に生かせ、さらに将来稼げる潜在的な長所を持つ企業を知ることが第一です。その企業に入るためには、どうすべきか、ピンポイントの努力をすべきでしょう。
また、既に企業に属している人であれば、社内で「自分にふさわしい場所」に人事異動できるための努力が重要です。それは、現在の部署で成果を挙げ、人事部に希望を出すだけではありません。忙しくとも積極的に社外の勉強会にも参加し、人脈を広げ、ネットでも発信をして、社外での評価と実績を勝ち得ることも大切なのです。それが、上司や同僚に認められるばかりでなく、経営陣の耳にも入るぐらいの努力をしたいものです。
3.人の和:次代を拓く人たちと、公私を超えた親交を結ぶ
天の時、地の利に恵まれたとしても、実際に新しい風を起こすのは人の和です。どんな優秀な人でも、一人で成功できるほど世の中は甘くはありません。ですから、成果が出ない駆け出しの時、踊り場の時にこそ、社内外を問わず人の和を結ぶ努力が必要です。
まずは、社外での師弟関係とパートナーシップ構築が大切でしょう。天の時にも地の利にも恵まれていない時こそ、師匠や先輩は「将来の夢に共感して行動しはじめる若者」を歓迎してくれます。そして、海のものとも山のものともわからない頃から一緒に勉強して、苦楽を共にした同志は、会社の壁を超えて良いパートナーになるはずです。
さらに、社内で志を共にするチームビルディングをしなければなりません。まずは、今所属する部署で、最も上司や部下の話を最も真剣に聞く人になって、ファンを増やすことから始めましょう。同時に、将来の上司を選ぶべく、最も情熱と実力のある人に、自分のやりたい事を語り続けます。未来の同僚や部下を選ぶべく、同期会や社内のイベントでも、新しく起こりそうなトレンドと自社で打つべき次の手を熱く語る努力が大切です。
***
つまり、努力には、自分一人でできる内面的な努力に加えて、自分だけではどうしようもない外面的な努力があるのです。ともすれば見失いがちな「天地人」の波を知り、その波に乗りながら新しい波を起こす努力をすれば、機運が高まるほどに成果を手にすることができるでしょう。
【バックナンバー】
◆今春出版予定! 久米信行さん著書第二弾を当ブログで連載開始!!
◎Q1-1:自分の好みを出すのが恥ずかしい
◎Q1-2:自分が思っているよりも周りからの評価が低い
◎Q1-3:失敗して笑われるのが嫌だ
◎Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
◎Q1-5:「柄にもない」と言われそうでイヤだ
◎Q2-1:「空気」を気にしすぎてしまう
◎Q2-2:保守的な人に足を引っ張られる
◎Q2-3:アピールの仕方がわからない
◎Q2-4:実績をアピールするのが嫌味に感じる
◎Q2-5:「調子に乗っている」と思われたくない
◎Q2-6:評価軸がわからない
◎Q3-1:自分に興味を持ってくれる気がしない
◎Q3-2:自分より優秀な人とどう付き合えばよいかわからない
◎Q3-3:自分が認めた人にだけ認められたい
◎Q3-4:うまくメールや手紙が書けない
◎Q3-5:相手の気持ちを動かせない
◎Q3-6:叱られると凹む
◎Q4-1:否定されるのが怖い
◎Q4-2:すでにその道で圧倒的な存在がいる
◎Q4-3:誰も自分のことを見てくれない
◎Q4-4:違う世代の人と話や興味が合わない
◎Q4-5:周りの反応がない
◎Q4-7:実力をつけてからデビューしたい
◎Q5-1:もともと前に出るような性格ではない
久米 信行 網縁作務処
国産オリジナルTシャツ@久米繊維
グリーン電力×オーガニックコットン×アート@T-galaxy.com
ブログ起業論講師@明治大学商学部
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Q5-2:努力しても結果が出ない
A5-2:基本は「大忍」、時々「天地人」の運と縁も見直す
「いくら努力を重ねてもゴールが見えない」「結果が出ないとやる気がなくなる」
せっかく「すぐやる技術」を駆使して挑戦したのに、ずっと努力を続けているのに、なかなか成果がでないこともあるでしょう。そんな時は、せっかく高まった気持ちも萎えてしまいがちです。
私は、過去の経験から学んで「結果が出るまでの時間は、かなり長くかかる」と考えるようにしています。例えば、イノベーターに影響されて「いち早く始めたこと」なら、一通りできるようになるには3年、成果をあげて収穫するには10年かかると心しているのです。
松下幸之助翁の言葉を借りるなら「大忍」の境地で、素直な心で成功するまで続けるということになるでしょう。
しかし、気を持ち直すため、努力の効果を加速するために、「天の時」「地の利」「人の和」について定期的にチェックして、この3つの力を活用していく努力も重ねるといいでしょう。
1.天の時:今はどのステージにあり、何をすべきか?
そもそも、努力を重ねるべき時と、努力しなくとも成果が出る時があるのです。もともと成果が出ない時に、それを悩んでいても仕方がないのです。ですから、まずは「天の時」を知る努力も必要です。
例えば、新しいことを始めた場合は、前述したイノベーション普及学の観点で考えてみます。今はイノベーターやリーダー層にだけ普及していて、まだ一般の顧客層に知られていない段階なのか、それとも既に一般顧客層にまで十分に普及している段階なのかで、努力の仕方と成果の出方が変わってきます。まだ普及前の段階であれば、むしろ目先の成果を焦らずに地力をつけることが大切です。将来に向けて商品、サービスの開発や、新チャネル、パートナーの開拓を着々と進める方が、後々大きな収穫につながるわけです。
また、自分一人の努力ではいかんともしがたい「景気の循環」についても考えて、新しい波に乗る必要があります。どんなにがんばっても景気の谷にある時には、成果が出づらいものです。こんな時に成果を急いで、悩んでいてもしょうがありません。本来は、次の上昇局面で大きな成果をあげられるように、水面下の努力を重ねるべき時でしょう。
2.地の利:自分たちの立ち位置はどこで、何をすべきか?
いくら天の時が巡ってきたとしても、自分の所属する団体の業界上の地位や、そこでの立ち位置、担当業務や地位・役職が良くなければ、成果は得ることができません。そこで、「地の利」を知る努力も必要です。
例えば、就職や転職を考えている人であれば、自分がやりたいことが実現でき、能力を最大限に生かせ、さらに将来稼げる潜在的な長所を持つ企業を知ることが第一です。その企業に入るためには、どうすべきか、ピンポイントの努力をすべきでしょう。
また、既に企業に属している人であれば、社内で「自分にふさわしい場所」に人事異動できるための努力が重要です。それは、現在の部署で成果を挙げ、人事部に希望を出すだけではありません。忙しくとも積極的に社外の勉強会にも参加し、人脈を広げ、ネットでも発信をして、社外での評価と実績を勝ち得ることも大切なのです。それが、上司や同僚に認められるばかりでなく、経営陣の耳にも入るぐらいの努力をしたいものです。
3.人の和:次代を拓く人たちと、公私を超えた親交を結ぶ
天の時、地の利に恵まれたとしても、実際に新しい風を起こすのは人の和です。どんな優秀な人でも、一人で成功できるほど世の中は甘くはありません。ですから、成果が出ない駆け出しの時、踊り場の時にこそ、社内外を問わず人の和を結ぶ努力が必要です。
まずは、社外での師弟関係とパートナーシップ構築が大切でしょう。天の時にも地の利にも恵まれていない時こそ、師匠や先輩は「将来の夢に共感して行動しはじめる若者」を歓迎してくれます。そして、海のものとも山のものともわからない頃から一緒に勉強して、苦楽を共にした同志は、会社の壁を超えて良いパートナーになるはずです。
さらに、社内で志を共にするチームビルディングをしなければなりません。まずは、今所属する部署で、最も上司や部下の話を最も真剣に聞く人になって、ファンを増やすことから始めましょう。同時に、将来の上司を選ぶべく、最も情熱と実力のある人に、自分のやりたい事を語り続けます。未来の同僚や部下を選ぶべく、同期会や社内のイベントでも、新しく起こりそうなトレンドと自社で打つべき次の手を熱く語る努力が大切です。
***
つまり、努力には、自分一人でできる内面的な努力に加えて、自分だけではどうしようもない外面的な努力があるのです。ともすれば見失いがちな「天地人」の波を知り、その波に乗りながら新しい波を起こす努力をすれば、機運が高まるほどに成果を手にすることができるでしょう。
【バックナンバー】
◆今春出版予定! 久米信行さん著書第二弾を当ブログで連載開始!!
◎Q1-1:自分の好みを出すのが恥ずかしい
◎Q1-2:自分が思っているよりも周りからの評価が低い
◎Q1-3:失敗して笑われるのが嫌だ
◎Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
◎Q1-5:「柄にもない」と言われそうでイヤだ
◎Q2-1:「空気」を気にしすぎてしまう
◎Q2-2:保守的な人に足を引っ張られる
◎Q2-3:アピールの仕方がわからない
◎Q2-4:実績をアピールするのが嫌味に感じる
◎Q2-5:「調子に乗っている」と思われたくない
◎Q2-6:評価軸がわからない
◎Q3-1:自分に興味を持ってくれる気がしない
◎Q3-2:自分より優秀な人とどう付き合えばよいかわからない
◎Q3-3:自分が認めた人にだけ認められたい
◎Q3-4:うまくメールや手紙が書けない
◎Q3-5:相手の気持ちを動かせない
◎Q3-6:叱られると凹む
◎Q4-1:否定されるのが怖い
◎Q4-2:すでにその道で圧倒的な存在がいる
◎Q4-3:誰も自分のことを見てくれない
◎Q4-4:違う世代の人と話や興味が合わない
◎Q4-5:周りの反応がない
◎Q4-7:実力をつけてからデビューしたい
◎Q5-1:もともと前に出るような性格ではない
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