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【久米信行新刊】Q5-4:誰も本当の自分をわかってくれない
10万部突破!『すぐやる!技術』の著者であり、当「経営者会報ブログ」のプロデューサーでもある久米信行さんの次回作ご執筆原稿をリアルタイムで公開させていただいております!
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Q5-4:誰も本当の自分をわかってくれない
A5-4:今の自分を捨ててこそ本当の自分に出会える
「何で本当の自分を理解してくれないのか」
「わかってくれない人とはつきあいたくない」
誰しも、周りにいる人たちが「自分を理解してくれないこと」に悩む時期があるでしょう。そんな時は、孤独な気分にさいなまれて、社会や周りの人たちへの関心まで失ってしまいがちです。
かつては、私も、そんな袋小路に迷い込んだことがありました。今思えば「本当の自分」と言えるような個性も実力もなかったのに、妙にプライドだけが高かったのでしょう。
しかし「本当の自分」について、3つの新たな視点を持つことで、誰からも理解が得られないと思い悩む「つらい日々から開放」されました。
1.「本当の自分」に見えるのは、自己中心的な「ちっぽけな自我」
今となっては「本当の自分」なるものに、とらわれることもなければ、さしたる興味さえありません。かつて「本当の自分」だと考えていたものは、幼い自分の「わがままな自我」に過ぎないことがわかったからです。
「自分を見て」とか「誰もわかってくれない」とか不平不満をこぼしている時は、他人よりも自分のことばかり考えているケースが多いのです。そんな自己中心的で、周囲との良好な関係を築けていない時には、残念ながら「本当の自分」が目覚めることはないでしょう。
皮肉なことに「本当の自分」に出会いたいなら、「本当の自分」への理解を求める努力をやめた方が得策なのです。そのかわりに、日々出会う人たちを理解しようと注力する方が早道なのです。
誰しも、自分に真摯な関心を寄せてくれる人には、悪い気がしないでしょう。やがて、興味をもってくれたみなさんに対しても関心が湧いてきて、いつしか親しい縁者が増えてくるはずです。
こうして生まれた新しい縁者たちには、これまでの「自己中心的な自分」とは、まったく違った「本当の自分」が見えているはずです。
2.「本当の自分」は、成長や進化に合わせて変わり続ける
思い返せば、今、私が「自分」だと感じているものと、10年前に考えていた「自分」とは似て非なるものです。
もちろん、好きなものやことが大いに広がり中身も変わりました。例えば、私が生まれ育った墨田区にこんなにも愛着が湧いてきて、観光や地域振興のボランティア活動に懸命になるとは思いませんでした。
また、得意な仕事や趣味の中身も腕前も進化しました。そう言えば、今や私のライフワークであり講義テーマのひとつでもあるブログやメルマガは、私が若い頃にはこの世に存在していなかったわけです。
ですから、「本当の自分を理解してくれない」と、その時々で心配する必要はありません。「本当の自分」は、時間の経過と自分の成長に合わせて、少しずつ変化と進化を繰り返すようにできているからです。
3.「本当の自分」は、白露のように透明で周りを美しく輝かせる
「本当の自分」は「自分だけの個性で輝く」という考えも、今では錯覚だったと思っています。
私が尊敬する非まじめなロボット博士 森 政弘先生が、かつて「自分の理想は白露(しらつゆ)である」と明言されたことがありました。「白露は、赤い花の上にある時は美しい赤色を映し、緑の葉っぱの上にある時はみずみずしい緑色を映し出す。そんな透明な存在になりたい。」
個性豊かで独創的な先生が、そうおっしゃったのは衝撃的でした。なぜなら、「本当の自分」は、誰とも似ていない鮮やかな色をしていて、周りの人の色を隠したり目立たなくしてしまうと、私は勘違いしていたからです。
しかし、今では、森先生の言いたいことも少しはわかるようになりました。最近では、社員や教え子たちが、私が教えた通りに何かをするよりも、自主的に私の想像を超える仕事をしてくれた方が「何倍もうれしいこと」に気づいたのです。
まさに「自分自身が輝くよりも、自分が接した人たちがより一層輝く」ような触媒になった方が、気持ちよく大きな仕事ができると学ぶことができました。
***
たとえ今、本当の自分に理解を示す人がいなくとも腐らずに、むしろ周りの人を喜ばせる心配りを続けましょう。やがて「自己を習うというは自己を忘れることなり」という境地になった時、きっと大きな一体感と充実感を感じることができるはずです。
【バックナンバー】
◆今春出版予定! 久米信行さん著書第二弾を当ブログで連載開始!!
◎Q1-1:自分の好みを出すのが恥ずかしい
◎Q1-2:自分が思っているよりも周りからの評価が低い
◎Q1-3:失敗して笑われるのが嫌だ
◎Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
◎Q1-5:「柄にもない」と言われそうでイヤだ
◎Q2-1:「空気」を気にしすぎてしまう
◎Q2-2:保守的な人に足を引っ張られる
◎Q2-3:アピールの仕方がわからない
◎Q2-4:実績をアピールするのが嫌味に感じる
◎Q2-5:「調子に乗っている」と思われたくない
◎Q2-6:評価軸がわからない
◎Q3-1:自分に興味を持ってくれる気がしない
◎Q3-2:自分より優秀な人とどう付き合えばよいかわからない
◎Q3-3:自分が認めた人にだけ認められたい
◎Q3-4:うまくメールや手紙が書けない
◎Q3-5:相手の気持ちを動かせない
◎Q3-6:叱られると凹む
◎Q4-1:否定されるのが怖い
◎Q4-2:すでにその道で圧倒的な存在がいる
◎Q4-3:誰も自分のことを見てくれない
◎Q4-4:違う世代の人と話や興味が合わない
◎Q4-5:周りの反応がない
◎Q4-7:実力をつけてからデビューしたい
◎Q5-1:もともと前に出るような性格ではない
◎Q5-2:努力しても結果が出ない
◎Q5-3:「認められる自分」で居続けることに疲れる
久米 信行 網縁作務処
国産オリジナルTシャツ@久米繊維
グリーン電力×オーガニックコットン×アート@T-galaxy.com
ブログ起業論講師@明治大学商学部
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Q5-4:誰も本当の自分をわかってくれない
A5-4:今の自分を捨ててこそ本当の自分に出会える
「何で本当の自分を理解してくれないのか」
「わかってくれない人とはつきあいたくない」
誰しも、周りにいる人たちが「自分を理解してくれないこと」に悩む時期があるでしょう。そんな時は、孤独な気分にさいなまれて、社会や周りの人たちへの関心まで失ってしまいがちです。
かつては、私も、そんな袋小路に迷い込んだことがありました。今思えば「本当の自分」と言えるような個性も実力もなかったのに、妙にプライドだけが高かったのでしょう。
しかし「本当の自分」について、3つの新たな視点を持つことで、誰からも理解が得られないと思い悩む「つらい日々から開放」されました。
1.「本当の自分」に見えるのは、自己中心的な「ちっぽけな自我」
今となっては「本当の自分」なるものに、とらわれることもなければ、さしたる興味さえありません。かつて「本当の自分」だと考えていたものは、幼い自分の「わがままな自我」に過ぎないことがわかったからです。
「自分を見て」とか「誰もわかってくれない」とか不平不満をこぼしている時は、他人よりも自分のことばかり考えているケースが多いのです。そんな自己中心的で、周囲との良好な関係を築けていない時には、残念ながら「本当の自分」が目覚めることはないでしょう。
皮肉なことに「本当の自分」に出会いたいなら、「本当の自分」への理解を求める努力をやめた方が得策なのです。そのかわりに、日々出会う人たちを理解しようと注力する方が早道なのです。
誰しも、自分に真摯な関心を寄せてくれる人には、悪い気がしないでしょう。やがて、興味をもってくれたみなさんに対しても関心が湧いてきて、いつしか親しい縁者が増えてくるはずです。
こうして生まれた新しい縁者たちには、これまでの「自己中心的な自分」とは、まったく違った「本当の自分」が見えているはずです。
2.「本当の自分」は、成長や進化に合わせて変わり続ける
思い返せば、今、私が「自分」だと感じているものと、10年前に考えていた「自分」とは似て非なるものです。
もちろん、好きなものやことが大いに広がり中身も変わりました。例えば、私が生まれ育った墨田区にこんなにも愛着が湧いてきて、観光や地域振興のボランティア活動に懸命になるとは思いませんでした。
また、得意な仕事や趣味の中身も腕前も進化しました。そう言えば、今や私のライフワークであり講義テーマのひとつでもあるブログやメルマガは、私が若い頃にはこの世に存在していなかったわけです。
ですから、「本当の自分を理解してくれない」と、その時々で心配する必要はありません。「本当の自分」は、時間の経過と自分の成長に合わせて、少しずつ変化と進化を繰り返すようにできているからです。
3.「本当の自分」は、白露のように透明で周りを美しく輝かせる
「本当の自分」は「自分だけの個性で輝く」という考えも、今では錯覚だったと思っています。
私が尊敬する非まじめなロボット博士 森 政弘先生が、かつて「自分の理想は白露(しらつゆ)である」と明言されたことがありました。「白露は、赤い花の上にある時は美しい赤色を映し、緑の葉っぱの上にある時はみずみずしい緑色を映し出す。そんな透明な存在になりたい。」
個性豊かで独創的な先生が、そうおっしゃったのは衝撃的でした。なぜなら、「本当の自分」は、誰とも似ていない鮮やかな色をしていて、周りの人の色を隠したり目立たなくしてしまうと、私は勘違いしていたからです。
しかし、今では、森先生の言いたいことも少しはわかるようになりました。最近では、社員や教え子たちが、私が教えた通りに何かをするよりも、自主的に私の想像を超える仕事をしてくれた方が「何倍もうれしいこと」に気づいたのです。
まさに「自分自身が輝くよりも、自分が接した人たちがより一層輝く」ような触媒になった方が、気持ちよく大きな仕事ができると学ぶことができました。
***
たとえ今、本当の自分に理解を示す人がいなくとも腐らずに、むしろ周りの人を喜ばせる心配りを続けましょう。やがて「自己を習うというは自己を忘れることなり」という境地になった時、きっと大きな一体感と充実感を感じることができるはずです。
【バックナンバー】
◆今春出版予定! 久米信行さん著書第二弾を当ブログで連載開始!!
◎Q1-1:自分の好みを出すのが恥ずかしい
◎Q1-2:自分が思っているよりも周りからの評価が低い
◎Q1-3:失敗して笑われるのが嫌だ
◎Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
◎Q1-5:「柄にもない」と言われそうでイヤだ
◎Q2-1:「空気」を気にしすぎてしまう
◎Q2-2:保守的な人に足を引っ張られる
◎Q2-3:アピールの仕方がわからない
◎Q2-4:実績をアピールするのが嫌味に感じる
◎Q2-5:「調子に乗っている」と思われたくない
◎Q2-6:評価軸がわからない
◎Q3-1:自分に興味を持ってくれる気がしない
◎Q3-2:自分より優秀な人とどう付き合えばよいかわからない
◎Q3-3:自分が認めた人にだけ認められたい
◎Q3-4:うまくメールや手紙が書けない
◎Q3-5:相手の気持ちを動かせない
◎Q3-6:叱られると凹む
◎Q4-1:否定されるのが怖い
◎Q4-2:すでにその道で圧倒的な存在がいる
◎Q4-3:誰も自分のことを見てくれない
◎Q4-4:違う世代の人と話や興味が合わない
◎Q4-5:周りの反応がない
◎Q4-7:実力をつけてからデビューしたい
◎Q5-1:もともと前に出るような性格ではない
◎Q5-2:努力しても結果が出ない
◎Q5-3:「認められる自分」で居続けることに疲れる
久米 信行 網縁作務処
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- 【久米信行新刊】あとがき [03/22]
- 【久米信行新刊】まえがき [03/21]
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