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【久米信行新刊】Q4-7:実力をつけてからデビューしたい
10万部突破!『すぐやる!技術』の著者であり、当「経営者会報ブログ」のプロデューサーでもある久米信行さんの次回作ご執筆原稿をリアルタイムで公開させていただいております!
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Q4-7:実力をつけてからデビューしたい
A4-7:いつでも実力以上のチャレンジが自分を磨く
「まだ自分には挑戦する資格がない」「勝てそうになってからデビューする」
既に実戦で活躍している先輩やライバルの実力と、今の自分を見比べると、どうしても尻込みしがちです。もうちょっと勉強して、経験を積んでから、新しい挑戦をしたいと思うのも無理ありません。
しかし、そんな想いをいただいていては、せっかくの実力を伸ばすチャンスを逃してしまいます。
私が、これまで見舞われてきた「プチ修羅場」の数々は、単に景況が悪いという逆境だけではありませんでした。常に、私にとって「一見できそうもないこと」さらには「まだスキルが身についていないこと」に向き合って格闘しなければならなかったのです。
今、考えれば、こうした無茶にも思えた「背伸びしたチャレンジ」こそが、予想もしない自分の潜在能力に気づき、伸ばしていくための貴重なきっかけだったのです。
だからこそ、「自分には早過ぎる」と思ったときこそが、むしろ挑戦する「絶好の機会」なのです。
1.実力よりちょっと上の挑戦が自分を磨くのに役立つ
もし、今の実力相応、さらにはそれよりも簡単な仕事ばかりを繰り返していたら「飛躍的な成長」はあり得ません。かといって、いきなり実力の数段上のことをしても大失敗をしそうですし、学ぶこともなくただ落ち込むことは見えています。
ですから、実力よりもちょっと上の厳しい環境、程よいストレスやプレッシャーに見舞われる挑戦こそが、自分を伸ばすのに最適なのです。
最初は「ちょっと難しい」ことからチェレンジしていくうちに、それも「やさしすぎたこと」ことに気づくでしょう。そうしたら「かなり難しく見えること」ぐらいが自分を成長させるのに「ちょうどいい難しさ」だと「良い加減」がわかるはずです。
まずは毎日の反復練習で3ヶ月でできるようになることから始めて、次に1年でできること、3年でできることと組み合わせるのがお勧めです。
2.始めるべき好機は、二度と回ってこないこともある
実力をつけてからと「自分の都合」で考えていても、幸運の女神は一個人の都合を配慮するほど優しくはありません。「天の時」と言われるように、今始めなければ時流に乗れないことも多いのです。
例えば、1995年のインターネット勃興期に、私はniftyのすすめでホームページを作ってはと勧められました。この時、何の知識も無い中で見よう見まねで自分で作らなければ、今の私は無かったのです。
また、会社組織の中での人事上のチャンスも、一度しかやってきません。日興證券では、上司に期待されて「相続診断のAIシステムを作れるか」と言われた私は「できます」と即答しました。もし、そこで「できない」と答えていたら、永遠に私にチャンスは回ってこなかったでしょう。
3.実戦デビューして恥をかいた方が勉強や練習をする気になる
恥ずかしながら、webサイトを作る時はHTML言語の、相続診断システムを作った時は税制とAIの知識が、ほとんどありませんでした。「やります」「できます」と言ってから、大型書店に走って本を買いあさって勉強をしたり、様々な講演会や勉強会に足しげく通ったりしました。
もちろん、簡便な画像処理やプログラムの知識はありましたし、ゲーム制作の実体験はありました。それでも、任された仕事は、新しい知識がなくては解決できない「応用問題」だったのです。
未体験の新しい勉強にすぐに取りかかれたのはこれも、具体的に完成期日と求められる成果というゴールが設定されたからでしょう。「私が動かなければ何も進まない」という厳しい現実に跳び込んだからこそ、ふだんとは桁違いのペースで勉強が進んだのです。
4.実力がつくと目も肥えてしまい、また二の足を踏む
実力がついたら挑戦できると思ったら間違いです。人間はうまく作られていて、実力がつくと同時に目も肥えてきます。
残念ながら、もっと優れた人や、困難な点まで見えてきてしまうので、挑戦する前の恐ろしさは前と変わらないわけです。それどころか、実力が上がっているにも関わらず、先送りすればするほど、目が肥えて怖くなることさえあるのです。
これが、常に「ちょっと上に挑戦し続けて」いる人の場合は、目が肥えたとしても「世界の見え方」が変わってきます。
「一見難しそうに見えてきたけれど、何とかクリアできた。やればできるものだな。しかし、上には上がある。また新しいハードルが見えてきたぞ。もう一丁、上ってみるか。」
同じような人が、同じように実力を伸ばし、同じように目が肥えたとしても、この見え方の差は、行動の差につながります。そして、両者の距離は広がるばかりなのです。
5.いつかできるイメージより、今すぐやっているイメージが大切
業種職種、企業規模を問わず、楽しそうに仕事をしながら求める成果を挙げている縁者は数多くいます。厳しい環境に見舞われても、公私ともに生活は充実して、次々に夢を実現しているように見えます。
そんな達人縁者たちと話をしているといつも不思議に思うことがあります。
一般的には、「いつか、○○になったら、○○をやりたい」と、ゴールを遠い将来に置いて、何か条件を満たしたら夢をかなえたいと考える人が多いでしょう。例えば、「いつか、お金を貯めて、仕事が一段落したら、世界一周をしたい」と言った具合です。いわば、「いつかできるイメージ」を抱いているわけです。
しかし、次々に夢をかなえている(ように見える)人は、ちょっと違うのです。
「気がついたら、○○をすぐやるはめになり、結果として○○になって今が楽しい」と、まさに「見る前に跳んだ」結果、思いがけず夢に近づいたり、予想もしない楽しさに気づいたという感じなのです。いつかやりたい遠い夢よりも「今すぐやっていること」が楽しくて大切なのでしょう。
そう言えば、今の私も同じかもしれません。
「気がついたら、Tシャツメーカー経営者が大学講師をするはめになった。最初は学生の無気力に悩んだが、すぐやる技術・認められる技術について再考する好機となり、思いがけず本にできた。その結果、予想もしない出会いが広がって、人生が豊かになって驚いている。楽しい!」
***
ですから、「実力がついてから挑戦」ではなく「まずは挑戦して実力を伸ばす」ことが大切です。「すぐやる本能」を甦らせて、「ちょっと上のことを追いかけ続ける」ことこそ、本来の自分を輝かせる早道なのです。
【バックナンバー】
◆今春出版予定! 久米信行さん著書第二弾を当ブログで連載開始!!
◎Q1-1:自分の好みを出すのが恥ずかしい
◎Q1-2:自分が思っているよりも周りからの評価が低い
◎Q1-3:失敗して笑われるのが嫌だ
◎Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
◎Q1-5:「柄にもない」と言われそうでイヤだ
◎Q2-1:「空気」を気にしすぎてしまう
◎Q2-2:保守的な人に足を引っ張られる
◎Q2-3:アピールの仕方がわからない
◎Q2-4:実績をアピールするのが嫌味に感じる
◎Q2-5:「調子に乗っている」と思われたくない
◎Q2-6:評価軸がわからない
◎Q3-1:自分に興味を持ってくれる気がしない
◎Q3-2:自分より優秀な人とどう付き合えばよいかわからない
◎Q3-3:自分が認めた人にだけ認められたい
◎Q3-4:うまくメールや手紙が書けない
◎Q3-5:相手の気持ちを動かせない
◎Q3-6:叱られると凹む
◎Q4-1:否定されるのが怖い
◎Q4-2:すでにその道で圧倒的な存在がいる
◎Q4-3:誰も自分のことを見てくれない
◎Q4-4:違う世代の人と話や興味が合わない
◎Q4-5:周りの反応がない
◎Q4-6:状況(世間)が悪すぎる
久米 信行 網縁作務処
国産オリジナルTシャツ@久米繊維
グリーン電力×オーガニックコットン×アート@T-galaxy.com
ブログ起業論講師@明治大学商学部
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Q4-7:実力をつけてからデビューしたい
A4-7:いつでも実力以上のチャレンジが自分を磨く
「まだ自分には挑戦する資格がない」「勝てそうになってからデビューする」
既に実戦で活躍している先輩やライバルの実力と、今の自分を見比べると、どうしても尻込みしがちです。もうちょっと勉強して、経験を積んでから、新しい挑戦をしたいと思うのも無理ありません。
しかし、そんな想いをいただいていては、せっかくの実力を伸ばすチャンスを逃してしまいます。
私が、これまで見舞われてきた「プチ修羅場」の数々は、単に景況が悪いという逆境だけではありませんでした。常に、私にとって「一見できそうもないこと」さらには「まだスキルが身についていないこと」に向き合って格闘しなければならなかったのです。
今、考えれば、こうした無茶にも思えた「背伸びしたチャレンジ」こそが、予想もしない自分の潜在能力に気づき、伸ばしていくための貴重なきっかけだったのです。
だからこそ、「自分には早過ぎる」と思ったときこそが、むしろ挑戦する「絶好の機会」なのです。
1.実力よりちょっと上の挑戦が自分を磨くのに役立つ
もし、今の実力相応、さらにはそれよりも簡単な仕事ばかりを繰り返していたら「飛躍的な成長」はあり得ません。かといって、いきなり実力の数段上のことをしても大失敗をしそうですし、学ぶこともなくただ落ち込むことは見えています。
ですから、実力よりもちょっと上の厳しい環境、程よいストレスやプレッシャーに見舞われる挑戦こそが、自分を伸ばすのに最適なのです。
最初は「ちょっと難しい」ことからチェレンジしていくうちに、それも「やさしすぎたこと」ことに気づくでしょう。そうしたら「かなり難しく見えること」ぐらいが自分を成長させるのに「ちょうどいい難しさ」だと「良い加減」がわかるはずです。
まずは毎日の反復練習で3ヶ月でできるようになることから始めて、次に1年でできること、3年でできることと組み合わせるのがお勧めです。
2.始めるべき好機は、二度と回ってこないこともある
実力をつけてからと「自分の都合」で考えていても、幸運の女神は一個人の都合を配慮するほど優しくはありません。「天の時」と言われるように、今始めなければ時流に乗れないことも多いのです。
例えば、1995年のインターネット勃興期に、私はniftyのすすめでホームページを作ってはと勧められました。この時、何の知識も無い中で見よう見まねで自分で作らなければ、今の私は無かったのです。
また、会社組織の中での人事上のチャンスも、一度しかやってきません。日興證券では、上司に期待されて「相続診断のAIシステムを作れるか」と言われた私は「できます」と即答しました。もし、そこで「できない」と答えていたら、永遠に私にチャンスは回ってこなかったでしょう。
3.実戦デビューして恥をかいた方が勉強や練習をする気になる
恥ずかしながら、webサイトを作る時はHTML言語の、相続診断システムを作った時は税制とAIの知識が、ほとんどありませんでした。「やります」「できます」と言ってから、大型書店に走って本を買いあさって勉強をしたり、様々な講演会や勉強会に足しげく通ったりしました。
もちろん、簡便な画像処理やプログラムの知識はありましたし、ゲーム制作の実体験はありました。それでも、任された仕事は、新しい知識がなくては解決できない「応用問題」だったのです。
未体験の新しい勉強にすぐに取りかかれたのはこれも、具体的に完成期日と求められる成果というゴールが設定されたからでしょう。「私が動かなければ何も進まない」という厳しい現実に跳び込んだからこそ、ふだんとは桁違いのペースで勉強が進んだのです。
4.実力がつくと目も肥えてしまい、また二の足を踏む
実力がついたら挑戦できると思ったら間違いです。人間はうまく作られていて、実力がつくと同時に目も肥えてきます。
残念ながら、もっと優れた人や、困難な点まで見えてきてしまうので、挑戦する前の恐ろしさは前と変わらないわけです。それどころか、実力が上がっているにも関わらず、先送りすればするほど、目が肥えて怖くなることさえあるのです。
これが、常に「ちょっと上に挑戦し続けて」いる人の場合は、目が肥えたとしても「世界の見え方」が変わってきます。
「一見難しそうに見えてきたけれど、何とかクリアできた。やればできるものだな。しかし、上には上がある。また新しいハードルが見えてきたぞ。もう一丁、上ってみるか。」
同じような人が、同じように実力を伸ばし、同じように目が肥えたとしても、この見え方の差は、行動の差につながります。そして、両者の距離は広がるばかりなのです。
5.いつかできるイメージより、今すぐやっているイメージが大切
業種職種、企業規模を問わず、楽しそうに仕事をしながら求める成果を挙げている縁者は数多くいます。厳しい環境に見舞われても、公私ともに生活は充実して、次々に夢を実現しているように見えます。
そんな達人縁者たちと話をしているといつも不思議に思うことがあります。
一般的には、「いつか、○○になったら、○○をやりたい」と、ゴールを遠い将来に置いて、何か条件を満たしたら夢をかなえたいと考える人が多いでしょう。例えば、「いつか、お金を貯めて、仕事が一段落したら、世界一周をしたい」と言った具合です。いわば、「いつかできるイメージ」を抱いているわけです。
しかし、次々に夢をかなえている(ように見える)人は、ちょっと違うのです。
「気がついたら、○○をすぐやるはめになり、結果として○○になって今が楽しい」と、まさに「見る前に跳んだ」結果、思いがけず夢に近づいたり、予想もしない楽しさに気づいたという感じなのです。いつかやりたい遠い夢よりも「今すぐやっていること」が楽しくて大切なのでしょう。
そう言えば、今の私も同じかもしれません。
「気がついたら、Tシャツメーカー経営者が大学講師をするはめになった。最初は学生の無気力に悩んだが、すぐやる技術・認められる技術について再考する好機となり、思いがけず本にできた。その結果、予想もしない出会いが広がって、人生が豊かになって驚いている。楽しい!」
***
ですから、「実力がついてから挑戦」ではなく「まずは挑戦して実力を伸ばす」ことが大切です。「すぐやる本能」を甦らせて、「ちょっと上のことを追いかけ続ける」ことこそ、本来の自分を輝かせる早道なのです。
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◎Q1-1:自分の好みを出すのが恥ずかしい
◎Q1-2:自分が思っているよりも周りからの評価が低い
◎Q1-3:失敗して笑われるのが嫌だ
◎Q1-4:言いたいことを伝えるのが苦手だ
◎Q1-5:「柄にもない」と言われそうでイヤだ
◎Q2-1:「空気」を気にしすぎてしまう
◎Q2-2:保守的な人に足を引っ張られる
◎Q2-3:アピールの仕方がわからない
◎Q2-4:実績をアピールするのが嫌味に感じる
◎Q2-5:「調子に乗っている」と思われたくない
◎Q2-6:評価軸がわからない
◎Q3-1:自分に興味を持ってくれる気がしない
◎Q3-2:自分より優秀な人とどう付き合えばよいかわからない
◎Q3-3:自分が認めた人にだけ認められたい
◎Q3-4:うまくメールや手紙が書けない
◎Q3-5:相手の気持ちを動かせない
◎Q3-6:叱られると凹む
◎Q4-1:否定されるのが怖い
◎Q4-2:すでにその道で圧倒的な存在がいる
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